朝の忙しい時間を使うお弁当作り。毎日イチから献立を考えて作るのは大変なので、おすすめしたいのが日持ちの良い「作り置きおかず」です。作り置きのおかずがあれば、お弁当だけでなく、夕食の小鉢や晩酌のおつまみにもなり便利です。
そこで今回は、作った翌日以降も美味しく食べられる作り置きおかずのレシピを紹介。野菜をたくさん食べられるレシピもあるので、野菜不足の解消にも役立ちます。
※記事中で掲載している保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合がありますのでご注意ください。
お弁当に! お肉と野菜を一緒に食べられる作り置きおかずのレシピ
お肉と野菜を一緒に食べられる作り置きレシピなら、お弁当箱の限られたスペースでも栄養バランスの良い献立にすることができます。
鶏肉・豚肉・牛肉、それぞれの作り置きレシピを紹介します。
鶏肉を使った作り置きおかずのレシピ
まずは鶏肉とれんこんを組み合わせた作り置きおかずのレシピを紹介します。甘辛いたれをからめたしっかりとした味付けで、ご飯が進む一品です。
味をしっかりからめた
鶏肉とれんこんの蒸し煮
料理=堤 人美/撮影=広瀬貴子
1人分=326kcal
材料4人分
鶏もも肉...(小)2枚(400g)
(しょうゆ小さじ2)
れんこん...1節(300g)
生椎茸...3枚
たれ
酒、しょうゆ、水...各大さじ2
青じそ...10枚
● バター、ごま油
作り方
1 鶏肉は一口大に切り、しょうゆをからめる。れんこんは大きめの乱切りにし、水に5分さらして水気をきる。椎茸は石づきを除き、1cm幅に切る。
2 フライパンにごま油小さじ2を熱し、鶏肉を皮目から1分30秒ずつ焼きつける。れんこんと椎茸を加えてさっと炒め合わせ、たれの材料をふり入れ、バター大さじ2をちぎって散らし、炒め合わせる。
3 ふたをして蒸気が出るまで強火で蒸し煮にし、弱めの中火にしてさらに15分ほど、途中上下を返して蒸し煮にする。
4 器に盛り、青じそをちぎってのせる。
翌日は
翌日以降は新たな青みを足して食べる。鍋や電子レンジで温め直して器に盛り、絹さや10枚をさっと塩ゆでしてせん切りにしたものを散らす。
保存は
青みに加えた青じそは時間がたつとしんなりして変色するので、食べきってしまう。煮汁ごと保存容器に入れて、冷蔵庫で 2~3日保存可能。
豚肉を使った作り置きおかずのレシピ
こちらは黒ごまとピーマンを使った、豚肉の作り置きレシピです。茶色くなりがちなお弁当箱で、目を引く彩り。肉の下味とごまの風味が楽しめます。
肉の下味とごまの風味で、そのままでおいしい
豚肉の黒ごま焼き
料理=渡辺麻紀/撮影=広瀬貴子
1人分=290kcal
材料4人分
豚ヒレ肉、またはロース肉(塊)...300g
(酒、しょうゆ各大さじ1 しょうが汁小さじ1)
衣
溶き卵...1個分
炒り黒ごま...大さじ8
ピーマン...2個
赤ピーマン...2個
塩...少々
● 油
作り方
1 豚肉は1cm厚さの一口大に切り、包丁の刃先で筋を切り、めん棒などで軽くたたく。酒、しょうゆ、しょうが汁をまぶして、10分ほどおく。ピーマン、赤ピーマンはヘタを落として1.5cm厚さの輪切りにし、種を除く。
2 1の肉の汁気を手でしごきとり、溶き卵にくぐらせ、炒り黒ごまを全体にまぶしつける。
3 フライパンに油小さじ2を熱してピーマンと赤ピーマンを炒め、塩をふってとり出す。
4 3のフライパンに油大さじ2~3を足し、弱めの中火にして2の豚肉を並べ入れ、ふたをして6~7分、途中上下を返して焼く。ふたをとって中火にし、カリッと焼き上げ、器に3とともに盛り合わせる。
保存&翌日は
保存容器に入れ、冷蔵庫で3~4日保存可能。翌日以降温めるときは、フライパンに油をひかずに並べ入れ、弱火でゆっくり両面を温めるとごまがカリッとする。またはオーブントースターの中温で温め直しても。
牛肉を使った作り置きおかずのレシピ
牛肉と大根を使った煮物のレシピ。ごまとみその風味が食欲をそそり、絹さやが色味のアクセントになっています。
大根は炒めてから煮ると翌日も水分が出にくい
牛肉と大根のごまみそ煮
料理=渡辺麻紀/撮影=広瀬貴子
1人分=335kcal
材料4人分
牛肉(切り落とし)...300g
大根...1/3本(450g)
絹さや...9枚
煮汁
(A)だし汁...3/4カップ
(A)酒...大さじ4
(A)みりん、みそ...各大さじ2
(A)砂糖...大さじ1
(A)しょうゆ...大さじ1/2~1
すり白ごま...大さじ2
● 塩、油
作り方
1 大根はやや厚めに皮をむき、一口大の乱切りにする。牛肉は大きいものは食べやすく切る。絹さやはさっと塩ゆでにする。
2 フライパンに油大さじ1を熱して大根を炒め、薄く焼き色がついたら水1/3カップを加えてふたをし、弱めの中火で竹串がスッと通るまで7~10分蒸し煮にする。大根を端に寄せ、あいたところで牛肉を中火で炒め、肉の色が変わったら煮汁(A)の材料を加え入れる。ときどき混ぜながら3~5分煮る。
3 すりごまを加えてさっと混ぜ合わせ、器に盛って絹さやを添える。
保存&翌日は
煮汁ごと保存容器に入れ、冷蔵庫で2~3日保存可能。翌日以降は鍋で温め直し、味が薄まったら砂糖、しょうゆ各少々を加える。電子レンジでも温め直し可能。
魚を使った作り置きおかずのレシピ
煮魚は寝かせることで味が染み込むため、2日目も美味しくいただけます。ここでは、鮭を使った作り置きにぴったりな煮物のレシピを紹介します。
梅の香りが食欲をそそる
鮭の梅照り煮
料理=堤 人美/撮影=広瀬貴子
1人分=215kcal
材料4人分
生鮭...4切れ
(塩、こしょう、小麦粉各適量)
煮汁
(A)水...1/2カップ
(A)酒... 大さじ1
(A)しょうゆ... 大さじ2
(A)梅干し...(大)2個
(A)みりん、砂糖...各大さじ1と1/2
万能ねぎ... 1/2わ
● 油
作り方
1 鮭は塩、こしょうをふり、小麦粉を薄くまぶす。万能ねぎは4cm長さに切る。煮汁の梅干しはちぎって、種ごと残りの材料と混ぜる。
2 フライパンに油小さじ2を熱し、鮭を両面2分ずつ、こんがりと焼きつける。鮭を端に寄せ、あいたところで万能ねぎをさっと炒め、万能ねぎだけいったんとり出す。
3 煮汁(A)の材料を加え、上下をそっと返しながら3分ほど煮て、煮汁をからめて器に盛る。
4 残った煮汁で万能ねぎをさっと煮て添え、汁をかける。
保存&翌日は
万能ねぎはなるべく食べきり、煮汁ごと保存容器に入れ、冷蔵庫で2〜3日保存可能。翌日以降は、再びフライパンで温めるが、煮汁を煮からめて照り焼き風にしても。
お弁当にも、食卓の副菜にも! 野菜たっぷりの作り置きおかずレシピ
かぼちゃや長芋、長ねぎ、エリンギなど、カットしたさまざまな種類の野菜をまとめて南蛮漬けにするレシピです。酢を使った爽やかなおかずで、箸休めにもなります。レシピ外のお好みの野菜を加えるのもおすすめです。
残り野菜を加えても
野菜の南蛮漬け
料理=たくまたまえ/撮影=広瀬貴子
1人分=112kcal
材料4人分
かぼちゃ...1/8個(200g)
長芋...10cm(150g)
長ねぎの白い部分...1本分
エリンギ...2本
漬け汁
(A)だし汁...1と1/2カップ
(A)淡口しょうゆ...大さじ3
(A)みりん...大さじ2と1/2
(A)酢...大さじ5
(A)塩...一つまみ
(A)赤唐辛子の小口切り...1本分
● ごま油
作り方
1 漬け汁(A)の材料をバットに合わせておく。かぼちゃは横半分に切って7~8mm幅に、長芋は7~8mm厚さの輪切りに、長ねぎは5㎝長さに、エリンギは長さを半分に切って6つ割りにする。
2 フライパンにごま油小さじ2を熱して1の野菜とエリンギを焼き、火が通ったものから漬け汁(A)に漬ける。1時間以上漬けて味をなじませる。
※冷蔵庫で2~3日保存可能。
作り置きおかずでバランスのいい食事を。お弁当も野菜たっぷりに
野菜を美味しく食べられる作り置きおかずをまとめて作っておけば、いつもより手軽に午後の活力となるお弁当が作れるようになります。また、お弁当以外にもお酒のおつまみや小腹がすいた時のスナック代わりとして食べるのもヘルシーでおすすめです。今回紹介したレシピを参考に、栄養バランスの良い作り置きおかずをぜひ作ってみてください。