旬のキーワードから暮らしの知恵をひもとく新連載「今月のメモ」。第1回は、管理栄養士・料理研究家の成澤文子(なりさわ・あやこ)さんが、暑い夏こそ注目したい「梅干し」の意外なレシピを紹介します。
夏バテ・熱中症予防効果に
期待大の「梅干し」レシピ
今年の夏は昨年以上の猛暑になるとの予測が気象庁から出ています。
夏バテを防ぎ、体調を整えるために、ミネラルや塩分の補給、殺菌・疲労回復効果が期待できる「梅干し」を活用しましょう。
牛乳やポテトサラダ、トマトなど意外なものと組み合わせることで、よりおいしく、栄養効果を高めることができます。
梅干しのココがすごい
●食欲増進
梅の酸味が体内の消化器官を刺激し、消化酵素の分泌を促進。夏バテ予防に効果的です。
●疲労回復
クエン酸、鉄、ポリフェノールが、疲労回復にお役立ち。二日酔い予防効果も期待できます。
●唾液の分泌を促す
唾液が減ると口腔内トラブルの原因に。梅干しが唾液の分泌を促し、トラブルを予防します。
●抗酸化作用
「梅リグナン」という植物ポリフェノールの抗酸化作用で、老化を予防する効果が期待大。
「梅干しミルク」
意外な組み合わせ。でも、おいしい!
1人分179kcal/塩分1.0g
※塩分8%の梅干しで計算しています
意外過ぎる組み合わせですが、まるでフルーツ牛乳のように爽やかな飲み口。"目から鱗"の一杯です。
材料(1杯分)
梅干し...1個(正味10g)
牛乳...200ml
砂糖...大さじ1と1/3
作り方
(1)梅干しは種を除き、果肉をグラスに入れる。砂糖を加え、箸やスプーンなどでつぶしながらよく混ぜる。
(2)冷たい牛乳を(1)に注ぎ、よく混ぜていただく。
(レシピ考案:料理研究家・舘野真知子さん)
この組み合わせで効果をUP!
梅干しの酸味と塩味が牛乳によりまろやかに。クエン酸、塩分、乳たんぱく、水分など夏に
摂りたい成分が摂取できる、熱中症・夏バテ予防に効果的なパワードリンクになります。