掃除、料理、洗濯にお買い物。毎日を平穏無事に終えるためには、さまざまな家事が必要です。でも、中には「それって本当に毎日やる必要があるの?」というものも。そうした家事を思い切って「やめる」ことで、人生にゆとりが生まれ、豊かな生き方ができるようになります。今回は片付けアドバイザーで宅地建物取引士の石阪京子(いしざか・きょうこ)さんに「やめる掃除」について教えてもらいました。
【前回】ほどよく手を抜いて楽しい食卓を実現しましょう♪「やめる料理」はこちら
「やめる」掃除
掃除しやすい環境を作り必要のない掃除を減らすことで、きれいな部屋が維持できるようになります。
洗剤を使うのを「やめる」
水でサッと流して拭き取るだけ
風呂場や洗面所、キッチンまわりは、洗剤を使って掃除しようとすると必要以上に手間がかかるもの。毎日の掃除は水ですすいでマイクロファイバー雑巾で拭き取るだけでOK。洗剤いらずできれいになります。「窓の掃除もマイクロファイバー雑巾で十分きれいに。洗剤を流す手間がいらないので掃除がラクになります」(石阪さん)
【これが便利】
髪の毛の100分の1以下という極細繊維を使ったマイクロファイバー雑巾は、吸水性が高く汚れ落ちも抜群。100円均一のお店で購入できます。
スポンジの使い分けを「やめる」
スポンジ1個と金たわしがあれば
「我が家で用意しているのは、金たわしとスポンジの二つ。金たわしで汚れを落とし、食洗器に入れるか、洗剤を付けたスポンジで洗うだけです」と石阪さん。スポンジも金たわしも100円均一ショップで買える生活用品。汚れても気軽に取り換えられるので、清潔なキッチンを保てます。
手が荒れる掃除を「やめる」
ゴム手袋で手荒れ知らず
「『家事を頑張っているから手がガサガサ』という美徳は過去のもの。ゴム手袋を使って掃除を軽快にこなし、手荒れともさよならしましょう。おすすめは、手首の上までしっかり覆える長手袋や、指先までピタッとする使い捨てタイプです」と石阪さん。手が荒れやすい方は、掃除と料理以外の家事でもゴム手袋を積極的に使いましょう。
取材・文/和栗 恵 イラスト/シュクヤフミコ