掃除、料理、洗濯にお買い物。毎日を平穏無事に終えるためには、さまざまな家事が必要です。でも、中には「それって本当に毎日やる必要があるの?」というものも。そうした家事を思い切って「やめる」ことで、人生にゆとりが生まれ、豊かな生き方ができるようになります。今回は片付けアドバイザー・宅地建物取引士の石阪京子(いしざか・きょうこ)さんに「いらない家事をやめる心得」についてお聞きしました。
家事を減らせば、家族みんなが幸せになれるんです
理想の暮らしに近付くために必要なこと。
それが「家事の見直し」なのだと石阪さん。
義務感からあれこれやっているけれど、実は不要な家事も多いもの。
そうした「いらない家事」を見つけて「やめる」ことで、自由に使える時間が生まれ、心を、体を、そして人生を豊かにすることができます。
「しなくてもいい家事に時間を取られ、疲労困憊している女性が多いもの。まずは『自分がやらなければ』という思い込みを捨ててしまいましょう。また、今後のためにもご主人やお子さんに家事をある程度任せ、負担させることも大切です。家族で協力し合い、あなたを含めた皆が心地よく楽しく暮らせる家庭を目指してみてください」(石阪さん)
必要のない家事を「やめる」ことは、家族に対して手を抜くことではなく、自分自身を含めた家族を愛することにつながります。
あなたのために、家族のために「やめる」ことから始めてみませんか。
家事を減らして「自分の時間」を増やそう
「やめる心得5カ条」
1.家事の整理は未来のため
苦手な家事を省いて自分の時間を作ることは、ストレスを減らしてくれます。そんな生活は心と体を活性化させ、健康への一歩になります。
2.家族のために「やめる」決意を
家族のためにしてきた家事。でもこれからは、自分のためにも上手に手を抜き、笑顔になれる生活を心掛けて。それが家族の幸せにつながります。
3.小さなことは気にしない
「家事をやめられない女性の多くは、とてもまじめな人なんです」と石阪さん。まじめなことは素晴らしいことですが、心に余裕を持つことも大切です。
4.暮らしを彩る手間はやめなくていい
お菓子作りや家庭菜園など、好きな家事や暮らしを彩る手間はやめる必要なし。あなたが快適に暮らすために、取捨選択することが大切です。
5.利用できるものは利用しよう
ロボット掃除機や乾燥機能付き洗濯機などの高機能家電や、家事代行など便利なサービスはどんどん取り入れ、負担のない暮らしを手に入れて。
取材・文/和栗 恵 イラスト/シュクヤフミコ