広大な大地に雪が降り積もる北海道の冬は、絶景の宝庫! 絵に描いたような雪景色はどれも息を呑むほどの美しさで、「一生に一度は見てみたい」と憧れる人も多いのではないでしょうか。今回は、北海道でしか出会えない大自然の冬絶景を紹介! 現地に行かなくても、写真を見るだけで癒されるものを集めました。
※紹介している絶景は気候などの条件により見られない場合があります
異国情緒たっぷりの丘陵風景が真っ白に!「マイルドセブンの丘」
北海道のほぼ中央にある美瑛町は、なだらかな丘陵風景が広がるのどかな場所。
1970年代にタバコブランド「マイルドセブン」のCM撮影が行われたことで一躍有名になりました。
冬になると、丘一面が見渡す限り雪景色に。
どこまでも続く青空と白銀のコントラストが織りなす、ダイナミックな景色が楽しめます。
沈みゆく夕日が雪を照らす黄昏時の光景もまた幻想的です。
ほかにも、上部の枝付きが星型に見える「クリスマスツリーの木」やタバコのパッケージに採用された「セブンスターの木」、日産スカイラインのCMに登場した「ケンとメリーの木」といった周辺のビュースポットも雪化粧。
海外のようなフォトジェニックな景色に出会えます。
住所:北海道上川郡美瑛町北瑛
富士山のように美しい「羊蹄山」の雪化粧姿にうっとり
標高1898mを誇る「羊蹄山(ようていざん)」は、日本百名山にも選ばれる名峰です。
成層火山で頂上に周囲約2kmの楕円状の加工があり、その端麗な見た目が富士山に似ていることから「蝦夷富士」と称されるほど。
例年、10月中旬から積雪の時期を迎え、裾野まで真っ白に染まった麗しい姿を見せてくれます。
周辺のニセコ町や倶知安町、真狩村の至るところに、羊蹄山ビューの楽しめる場所が。
ドライブやスキー、お茶をしながら、北の大地に堂々と聳えるその雄姿を拝むことができます。
また、少し離れた洞爺湖の絶景と調和する羊蹄山も一見の価値あり!
住所:北海道虻田郡京極町川西
特別天然記念物のタンチョウが優雅に舞う、雪の「釧路湿原」
道東の釧路平野に位置する日本最大規模の「釧路湿原」には、一度は絶滅したとされていた幻の瑞鳥、タンチョウが生息しています。
全身を覆う白い羽毛に黒と赤の毛がアクセントになった気品あふれる佇まいで、羽ばたく姿はまるでダンスをしているように優美なのも特徴です。
生涯をかけてお互いを守り慈しむ鳥と言われており、夫婦円満のシンボルとして人々に尊ばれているほか、アイヌの人々にも古くから「サロルンカムイ(湿原の神)」と呼ばれてきたといいます。
タンチョウは夏にかけて湿原の奥深くで産卵や子育てを行い、秋から冬にかけて人里へ姿を現すため、冬は出会えるチャンス。
白銀の大地や大空を縦横無尽に舞う姿は、ぜひ一度見てみたいものですね。
住所:北海道川上郡釧路市北斗
"美瑛ブルー"と白銀のコントラストが美しい「白金 青い池」
十勝岳の防災工事の際に堤防にたまった水に、光が反射して鮮やかな青色に見えたことから「青い池」と呼ばれるようになり、今では美瑛の人気ビュースポットの一つに。
湖面から顔を出す立ち枯れのカラマツとあいまって、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
季節や天候によってさまざまな色合いに変化し、新緑や秋の紅葉には水面が鮮やかに彩られるなど、四季折々に異なる表情を見せてくれるのも魅力です。
冬には、池が凍結しその水面やまわりの木々に雪が降り積もることで、一面真っ白の世界が広がります。
ところどころの隙間から見えるブルーの水と白い雪のコントラストは、とても神秘的です。
住所:北海道上川郡美瑛町白金
サファイヤブルーが神秘的な「摩周湖」の結氷は、まさにアート!
世界的2位の透明度を誇り非常に深い「摩周湖」は、吸い込まれそうなほど深い青色をした神秘的な湖として有名。
アイヌの人々も「カムイ・トー(神の湖)」と呼んでいたといいます。
そんな摩周湖がさらに神秘的になるのが、湖の氷の一部が凍る1月下旬から2月末頃。
白い氷に引き立てられるように、サファイヤブルーの湖面がいつもに増して輝きを放ちます。
結氷の仕方は年によって異なり、日によっては午前と午後で変わることもあるそうです。
霧の少ない冬場は遠くの山々まで見渡せるのもポイント。
その瞬間しか見られない"大自然のアート"は、思い出に残るものになりそうです。
住所:北海道川上郡弟子屈町
今回紹介した5つの風景は、どれも日本だとは思えないダイナミックなものばかりでしたね。
少しでも旅気分を楽しんでいただけましたか?
落ち着いたら、ぜひお出かけしてみてください。