少ないお金でも、工夫次第で人生は充実する! そんなライフスタイルが人気を集めるブロガー、インスタグラマー、ユーチューバー7人7様の暮らしぶりをまとめた『ひとり暮らし月15万円以下で 毎日楽しく暮らす』(すばる舎)から、40代と60代ひとり暮らし女性の上手に生きるアイデアをご紹介します。
(撮影/上岡エマ)
トモ
年齢:46歳
居住地:西日本
仕事:会社員
ひとり暮らし歴:(通算)24年
1ヵ月の支出:15万円
30代で結婚・離婚を経験。以来ひとり暮らし。結婚時に購入したマンションの住宅ローンを全部引き取り、節約に励み数年で完済。44歳で甲状腺がんに。完治した今、これからの人生は自分がご機嫌でいられることに時間を使うと決意。
30代に結婚・離婚してからずっとひとり暮らしです
ひとり暮らし歴は、大学生のときから30代で結婚するまでと、その後シングル生活をリスタートしてからの、20年以上になります。
20代のひとり暮らしでは、いつでも思い立ったときに何でも始められ、帰宅時間も自由にでき、やりたいことは何でもやっていい生活を満喫していました。
一方で、この先ずっと独身なのは寂しそう、という漠然とした不安もありました。
幸い、30代で結婚を経験できました。
夫となった人は、とても優しく思いやりのある人でした。
日頃の家事のやりくりから、感動したり心が動いたりすることまで、何気ない日常をパートナーと共有できる生活は、「世の中にこんな幸せがあったんだ!」と思うほどでした。
それほどの気持ちを持っていたのに、夫のことを信頼できなくなってしまいました。
価値観が合わない、ケンカばかりしてしまう......それを乗り越えて夫婦という形をずっと続けていく人もいますが、私の場合、結婚を解消して正解でした。
独身の頃、ずっとひとりは寂しそうと、ただ想像だけで漠然と不安を感じていたけれど、毎日一緒に生活しているのに、お互いの気持ちがすれ違うほうが、ずっと寂しいことだと知りました。
家族ができると、朝の支度の段取り、ご飯を食べる時間、食べたいもの、お風呂に入る時間、そうした生活のすべては、家族のことも考えて調整するのが普通だと思います。
夫と気持ちがすれ違っていても、夫婦を続けるのなら、それをずっと続けていかないといけません。
結婚を解消した私は、好きな時間に起きて、好きな時間まで夜更かしして、休日の朝食をスイーツにしたっていい。
節約のしどころも、お金の使い道も、時間の使い方も、ぜーんぶが自分の思い通り。
毎日家に帰るのが楽しみでたまりません。
以前の私と同じように、まだわからない将来を想像して、ずっとひとりは心配だから結婚したいと言っている友達がいます。
私は、「結婚って、ひとりでいるよりもしんどいってこともありえるんだよー。私にはそんなにいいもんじゃなかったよ」と言ってしまいます(笑)。
【次回】住宅ローンを組み2年で離婚。ひとりで完済した私のローコスト生活(トモ46歳)/ひとり暮らし月15万円以下
お金だけに頼らないひとり暮らしのライフスタイル。7人の女性が毎日を楽しく暮らすアイデアを教えてくれます