日本人には馴染み深い食べ物の梅干し。お米の味を引き立てたり保存食として活躍するだけでなく、実は様々な健康効果が期待できる食材です。梅干しに秘められた驚きの効能をチェックしてみましょう。
梅干しパワーで健康に
「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)は過去の放送で、梅干しの健康効果に注目した特集を行っています。番組には10年以上梅干しを研究しているという、和歌山県立医科大学の宇都宮洋才先生が登場。和歌山県の名産品である梅干しを研究し続けて判明した新たな事実を紹介してくれました。
これまでも梅干しには「食欲増進作用」や「抗菌効果」があると注目されていましたが、なんと宇都宮先生は「梅干しを食べると骨粗しょう症にならない」と断言。「梅自身に骨を作りやすくする機能性がある」と説明し、梅に含まれる「クエン酸」をピックアップしました。クエン酸には、体に吸収されづらいカルシウムの吸収率をグンとアップする機能が。
さらに宇都宮先生は、脂肪を燃焼しやすくする「バニリン」という成分が梅に含まれているとも発表しています。肥満予防になると聞いて、柴田理恵さんは思わず大興奮。「そこがやっぱり一番食いつきましたか?」という質問に「はい!」と即答する姿が見られました。「私たちの年になったら骨粗しょう症予防しなきゃ駄目ですもんね!」と、他の効能についても興味津々のようす。
梅干しをちょい足ししたおすすめレシピ
梅干しといえば、おにぎりの具材にするなどお米と一緒に食べるものがメジャーですよね。しかし日本一の梅の産地・みなべ町には、「サバの梅煮」や「焼き梅」など色々な料理に梅干しをプラスした個性豊かな「ちょい足しメニュー」が揃っています。
地元の郷土料理という「サバの梅煮」は、サバの身を水と醤油と砂糖に梅干しを加えて煮込んだメニュー。しょっぱすぎない梅の風味が魚とマッチして、食欲をそそります。関東では「味噌煮」が主流ですが、和歌山県では「梅煮」がスタンダードのよう。みなべ町の女性は「味噌煮になんてしません!」と力説していました。
「焼き梅」はバーベキューの網の上で焼かれる豪快なメニュー。アルミホイルに包んだ梅干しを焦げ目がつくまで焼き、バーベキューのタレに混ぜれば完成です。梅の酸味と甘味が肉の味を引き立てて、いくらでも食べられそう。梅干しそのものをたくさん食べると塩分のとりすぎになってしまうので、ちょい足し感覚で食事に混ぜるのがベターですね。
料理に少し足すだけで充分な健康効果が見込めるので、梅干しが苦手な人もトライしてみてはいかが?