独特の香りをいろいろな漬け方と料理アレンジで楽しむ
「らっきょう漬け」を始めましょう
らっきょうは生のまま調理することもできますが、旬が短い上に鮮度が落ちやすいのが難点。
漬物にすることで、長くおいしく味わえます。
おすすめは塩漬けや甘酢漬け、みそ漬け。
自分で作れば好みの味加減にでき、料理にも使い回せます。
下準備
どの漬け方も共通。洗って皮をむきます
(1)よく洗う
ボウルにためた水にらっきょうを入れ、底から返しながら表面の汚れを落とす。
(2)根を切る
ペーパータオルなどで水けを拭き、根元を切り落とす。
(3)芽を切る
先端に出た芽の部分を切り落とす(切り過ぎないこと)。
(4)皮をむく
薄皮をむき、傷や変色した部分があれば白い状態になるまでむく。
【保存食レシピ1】らっきょうの塩漬け
下準備の段階で汚れをしっかり取り除き、きれいに皮をむいたら塩水に漬けておくだけ。
2週間ほどで食べられるようになります。
食べごろと保存
食べごろ:2週間後~
保存方法:日の当たらない涼しい場所か冷蔵室
保存期間:約1年
材料(作りやすい分量)
らっきょう...1kg
粗塩...100g(むいたらっきょうと水を合わせた重量の10%)
赤とうがらし...2本
水...3/4カップ
作り方
(1)塩をふる
らっきょうは上の手順に沿って下準備する。ボウルにらっきょうを入れて塩をふり、均一になじむようにボウルを振って上下を返す。
(2)水を加える
清潔な保存びんに入れ、赤とうがらし、水を加えてふたをする。びんを数回振って塩水を全体に行き渡らせる。日の当たらない涼しい場所か冷蔵室に1~2週間おく(3日に一度はびんをよく振り、密閉性の高いびんは1日1~2回ふたを開けてガス抜きをする)。
↓約2週間後
(3)塩漬けの完成
1食分3個あたり30kcal/塩分0.5g
【保存食レシピ2】塩漬けを甘酢に漬けて
甘酢らっきょう
塩漬けがあれば、甘酢漬けへのアレンジも簡単。
塩けが強ければ塩抜きしてから使いましょう。
約2週間で漬かりますが、味がなじむ1カ月後以降がおいしい。
食べごろと保存
食べごろ:1カ月後~
保存方法:日の当たらない涼しい場所か冷蔵室
保存期間:約1年
材料(作りやすい分量)
らっきょうの塩漬け...1kg
(A)酢...2カップ
(A)砂糖...200g
赤とうがらし...2本
作り方
(1)甘酢を作る
鍋にAを入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。粗熱がとれたら赤とうがらしを加える。
(2)らっきょうをざるにあける
らっきょうの塩漬けはざるにあけ、塩水を捨ててペーパータオルで水けを拭く(塩けが強い場合は、水に半日~1日つけて塩抜きする)。
(3)甘酢に漬ける
清潔な保存びんに入れ、(1)を注ぐ。びんを数回振って甘酢を全体に行き渡らせ、日の当たらない涼しい場所か冷蔵室に2週間ほどおく。
↓約2週間後
1食分3個あたり49kcal/塩分0.5g
※【生のらっきょうを甘酢漬けにする場合】酢40ml、砂糖20g、塩小さじ1、みりん小さじ1を鍋に入れてひと煮立ちさせ、清潔な保存びんに入れる。赤とうがらし1本と下準備したらっきょう100gを加えて、ときどきゆすったり、ふたを開けてガス抜きしながら冷蔵室で保存。1~2週間後から食べられる。保存は1カ月ほどなので少量で作るのがおすすめ。
【次回】芳しい香りに季節を感じる♪ 「実山椒のしょうゆ漬け」の作り方と簡単アレンジレシピ
【まとめ読み】「「らっきょう」と「実山椒」の漬け方」記事リストはこちら!
取材・文/坂本典子、佐藤由香(シェルト* ゴ) 撮影/中野博安 佐山裕子 栄養監修/成澤文子 栄養計算/スタジオ食