いつもムカムカしてたのに・・・? 一度は離婚届を突きつけた夫とうまくいくようになった「たった一言」

のべ8000人以上を指導したメンタルコーチ・新井慶一さんは、仕事や人間関係、恋愛、さらにはお金まで「99%の人が会話で損をしている」といいます。会話がうまくなれば人生は好転するという新井さんの著書『100%得する話し方』(すばる舎)には、その極意「相手に9割話させる話し方」のメソッドが盛りだくさん。今回はその中から、厳選したヒントを連載形式でお届けします。

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相手の自己肯定感を満たすと、自分の自己肯定感も高まる

自己肯定感が低いことが、会話のネックになっていたのが30代女性のHさんです。

彼女は、素直に自分の気持ちを表現することが苦手で、会話のなかでいつも、相手にいろんなことを求めすぎていたと言います。

とくにHさんのストレスの原因となっていたのが、旦那さんでした。

3人の育児に家事。

自分が一手に引き受けていることを認めてほしいのに、感謝の言葉ひとつない夫にいつもムカムカしていたそうです。

そしてその根底には、自己肯定感の低さがあったと言います。

自分に自信が持てないから、承認欲求が爆発してしまう......。

彼女は旦那さんが思ったような答えをしてくれないと、すぐにイライラして、それを態度に出してしまっていました。

結果、相手を不快にさせてしまい、コミュニケーションがとれなくなるという悪循環に陥っていたそうです。

そこで私は、「まず自分の言い分を聞いてほしいなら、最初に旦那さんの言い分を聞いてあげるようにしましょう」とアドバイスしました。

例えば、それまで「今日も遅くまで仕事で疲れた~」という旦那さんに対して、「こっちのほうが、よっぽど疲れてるわ。もっと早く帰って来れんの?」と言い返していたところ、「そっかー疲れたんだねー」「大変なんだねー」と相槌を打つように伝えたのです。

するとそのうち旦那さんから「君も大変でしょ。洗いものは僕にまかせておいて」という答えが返ってくるようになったと言います。

そして、旦那さんの自己肯定感が満たされたことによって、Hさんにもゆとりのある態度で接することができるようになったそうです。

その後も2人は対話を続け、一度は離婚届を突きつけた旦那さんと、今では家族旅行に行けるようになるまで関係が改善したそうです。

「得する話し方」を使うと、相手の話をしっかり聞けるので、相手の自己肯定感が高まります。

その結果、相手もあなたに対して何か恩返しをしたいと思うようになり、聞き手の自己肯定感が高まっていくのです。

まさに一石二鳥の会話術が「得する話し方」なのです。

【得する人がやっている話し方】
自分の自己肯定感が高まると、相手に恩返ししたい気持ちが出てくる

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【最初から読む】他人の話を真剣に聞いているのは100人に1人!?

【まとめ読み】『100%得する話し方』記事リスト

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相手に好かれる合いの手や聞きたいことを引き出せる質問術など43のコツが全5章で紹介されています

 

新井慶一(あらい・よしかず)
兵庫県神戸市出身。心感動メンタルコーチ。笑う大人プロジェクト株式会社代表取締役。幼いころから「口下手」「自己肯定感が低い」「あがり症」と、コミュニケーションの三重苦を持つ。コーチングの道へ進み、話し方メソッドを生み出した。のべ8000人以上にコーチングを実施し、日々コミュニケーションの楽しさを普及している。本書がデビュー作。

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『100%得する話し方』

(新井慶一/すばる舎)

話をしたいと思っているうちは、会話で損する!? 「話上手」になるために知っておくべきは、話し方と聞き方のコツ。より深い話を引き出す相づちや、強い興味を示すリアクションなど、家庭で、仕事でと、あらゆる対人関係ですぐに役立つ「会話の秘訣」が学べます。

※この記事は『100%得する話し方』(新井慶一/すばる舎)からの抜粋です。
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