モノを捨てたがらないお年寄りにオススメ! 片づけの「究極の裏技」とは?

片づけのためには「モノを捨てる」必要があると思っていませんか?5000軒以上の家を片づけてきた古堅純子さんは、「モノを捨てなくても、一生散らからない空間は実現できる」と言います。そこで、古堅さんの著書『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)より、「夢と希望を生み出す片づけのヒント」を連載形式でご紹介します。

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家具の後ろに隠すという究極の裏技

モノを動かす場所がないとか動かすのが面倒というときは、モノを部屋のかたすみに寄せて、家具で隠してしまう、という究極の方法もあります。

床の上にあるモノをとりあえず、ブルドーザーのようにガーっと部屋の片側に寄せてしまい、家具を前に出して後ろに隠してしまうのです。

たとえば壁際にあった本棚を1メートル壁から離し、モノを置いても人が通れるくらいの空間を空けて配置します。

後ろにできた空間に、寄せたモノを隠してしまうと、部屋の中はすっきりし、何もない更地の空間ができあがります。

モノの場所と暮らす空間を分けるだけで、暮らしは劇的に変わります。

あるご夫婦のお宅に行ったときの話です。

引っ越し先の一室に、マンツーマンでマッサージができるスペースをつくろうとしていました。

ところがいつまでたっても引っ越しの荷物が片づかず、ベッドを置くスペースをつくることができません。

引っ越しを機にさんざんモノを処分されたのを知っていた私は、それ以上無理に減らすことはせず、壁際にあった大きな収納家具を前に出して、その後ろにバックヤードのような空間をつくったのです。

バックヤードによけいな荷物をみんな寄せて、隠してしまうと、収納家具の前には、小さめにはなりましたが、ベッドを一台置ける空間ができあがりました。

こんなふうに、家具を上手に使ってその後ろにモノを寄せることで、もうひとつ部屋をつくることができます。

このやり方はとくにモノを捨てたがらないお年寄りにはおすすめです。

家具の裏側につれていき、「ほら、何も捨ててないでしょ」と見せると、お年寄りは「ここに全部あるんだ」と安心してくれます。

Before

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行き場をなくしたモノのせいで、部屋が片づかない

After

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家具を前に出すだけで、バックヤードが完成

【まとめ】『なぜかワクワクする片づけの新常識』記事リストはこちら

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シニアの自宅を「夢や希望が持てる、幸せな場所」にするための、実践的で「目からウロコ」なアドバイスを5章にわたって解説

 

古堅純子(ふるかた・じゅんこ)
1998年、老舗の家事代行サービス会社に入社。20年以上現場第一主義を貫き、お客様のもとへ通っている。5000軒以上のお宅に伺いサービスを重ね、独自の古堅式メソッドを確立。整理収納アドバイザー1級。個人宅や企業内での整理収納コンサルティング、家事効率化支援事業を展開。テレビ・ラジオ・雑誌などメディア取材協力も多数

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『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』

(古堅純子/朝日新聞出版)
5000軒以上の家を片づけてきた著者が、その豊富な経験から「シニア世代の片づけ」の極意を紹介。後ろ向きの「終活」ではなく、夢と希望をもって、限りある日々を輝いて過ごす「生前整理」のための考え方はまさに目からウロコ、です。著者が提案する、実践的な「シニアのためのらくらく片づけ5ステップ」も必読です!

※この記事は『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(古堅純子/朝日新聞出版)からの抜粋です。
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