甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ

その独特な苦みに健胃作用や肝機能を高める働きがあり、夏バテの予防効果が期待できるゴーヤ。ビタミンCもとっても豊富で、さらに貧血の予防に役立つ葉酸や、高血圧予防に欠かせないカリウムなど、多くの健康効果が期待できる優れものです。そこで、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに教えていただいた「干しゴーヤの作り方をご紹介します。

甘味がアップする
「干しゴーヤ」

ゴーヤを干すと苦味が消えて甘味が格段に引き立ってきます。食感もシコシコして別のおいしさが発見できます。

甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ 2007_P045_01.jpg

ゴーヤは縦半分に切って種とワタを除き、3mm幅の薄切りにする。ざるにキッチンペーパーを敷いてゴーヤを並べ、天日で干す。真夏なら1日で乾燥する。

甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ 2007_P045_02.jpg

左は1本約200gのゴーヤ、右が1日干したもの。10分の1の重量(写真は20g)になる。

甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ 2007_P045_03.jpg

使うときは水で戻してから調理する。水を何度か替えて透き通った水になればよい。

甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ 2007_P045_04.jpg

干しゴーヤをミキサーにかけ、粉末状にするとゴーヤ茶に。適量を熱湯に注いで飲む。

「ピーナツあえ」

甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ 2007_P045_05.jpg

1人分115kcal/塩分1.0g

材料(2人分)
干しゴーヤ...10g
しょうゆ...小さじ2
ピーナツバター(加糖・粒入り)...30g
みりん...小さじ1
水...小さじ2

作り方
① 干しゴーヤは3~4回水(分量外)を替えて戻し、水が透き通ってきたら、ざるへ上げる。しょうゆ小さじ1を加え、混ぜて絞る。

② ピーナツバターにしょうゆの残りとみりん、水を少しずつ加え、滑らかになるまで混ぜる。

③ ②に①を加えてあえる。

「辛子酢みそあえ」

甘味がアップして、料理にも使いやすくなります。「干しゴーヤ」のススメ 2007_P045_06.jpg

1人分42kcal/塩分0.4g

材料(2人分)
干しゴーヤ...10g
しょうゆ...小さじ1
(A)白みそ...小さじ2
(A)砂糖...小さじ2
(A)みりん...小さじ1
(A)酢...小さじ1
(A)練りがらし...少々

作り方
① 干しゴーヤは3~4回水(分量外)を替えて戻し、水が透き通ってきたら、ざるへ上げる。しょうゆを混ぜたら絞る。

② ボウルにAを合わせ、①をあえる。

【まとめ読み】特集「ゴーヤレシピとゴーヤ酢」の記事リスト

取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

shoei.jpg

『村上祥子のシニア料理教室』

(村上祥子/女子栄養大学出版部)

1,300円+税

月に一回開かれるシニア向け料理教室で人気のメニューが満載。「これならできる!」「食べやすい!」と生徒さんたちに大好評の130のレシピを公開しています。

この記事は『毎日が発見』2020年7月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP