その独特な苦みに健胃作用や肝機能を高める働きがあり、夏バテの予防効果が期待できるゴーヤ。ビタミンCもとっても豊富で、さらに貧血の予防に役立つ葉酸や、高血圧予防に欠かせないカリウムなど、多くの健康効果が期待できる優れものです。そこで、管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに教えていただいた「干しゴーヤ」の作り方をご紹介します。
甘味がアップする
「干しゴーヤ」
ゴーヤを干すと苦味が消えて甘味が格段に引き立ってきます。食感もシコシコして別のおいしさが発見できます。
ゴーヤは縦半分に切って種とワタを除き、3mm幅の薄切りにする。ざるにキッチンペーパーを敷いてゴーヤを並べ、天日で干す。真夏なら1日で乾燥する。
左は1本約200gのゴーヤ、右が1日干したもの。10分の1の重量(写真は20g)になる。
使うときは水で戻してから調理する。水を何度か替えて透き通った水になればよい。
干しゴーヤをミキサーにかけ、粉末状にするとゴーヤ茶に。適量を熱湯に注いで飲む。
「ピーナツあえ」
1人分115kcal/塩分1.0g
材料(2人分)
干しゴーヤ...10g
しょうゆ...小さじ2
ピーナツバター(加糖・粒入り)...30g
みりん...小さじ1
水...小さじ2
作り方
① 干しゴーヤは3~4回水(分量外)を替えて戻し、水が透き通ってきたら、ざるへ上げる。しょうゆ小さじ1を加え、混ぜて絞る。
② ピーナツバターにしょうゆの残りとみりん、水を少しずつ加え、滑らかになるまで混ぜる。
③ ②に①を加えてあえる。
「辛子酢みそあえ」
1人分42kcal/塩分0.4g
材料(2人分)
干しゴーヤ...10g
しょうゆ...小さじ1
(A)白みそ...小さじ2
(A)砂糖...小さじ2
(A)みりん...小さじ1
(A)酢...小さじ1
(A)練りがらし...少々
作り方
① 干しゴーヤは3~4回水(分量外)を替えて戻し、水が透き通ってきたら、ざるへ上げる。しょうゆを混ぜたら絞る。
② ボウルにAを合わせ、①をあえる。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景・江口 拓)