早口ことばで元気な脳を維持人生を楽しみましょう

「脳の働きはコンピューターによく似ています」と、川島先生。
一般的にコンピューターは、計算速度が速く作業机(メモリー)が大きい方が、同時に複数の作業を素早く行え、性能が良いとされます。
「人の脳で計算速度に相当するのは認知速度、いわゆる頭の回転力。作業机の大きさは、一時的な記憶の容量となるワーキングメモリー(作業記憶)に相当し、これらの機能が、脳の前頭前野にあります」
しかし、これらの機能は、20代からどんどん低下することが分かっています。
そこで取り入れたいトレーニングが、早口ことばです。
川島先生は、早口ことばを声に出し暗唱することを推奨しています。
「認知速度を上げるトレーニング、ワーキングメモリーを大きくするトレーニングを組み合わせると有効な脳トレになります。早口ことばは、2つを兼ね備えています」
また、間違えたりつっかえたりすると、つい笑ってしまいますが、この〝笑い〞も重要な要素です。
「脳トレは継続することが大切ですが、楽しくないと続きません。笑いが生まれる点でも、早口ことばはとても優秀な脳トレなのです。また、口を動かすので、口腔機能を維持して誤嚥を防ぐ効果も期待できます」
脳を鍛えるのは「人生を楽しむため」だと川島先生。
外出して人と交流したり、趣味に興じたりと豊かな日々を送るために、早口ことばでトレーニングしましょう。






早口ことばは「認知速度」と「ワーキングメモリー」を 鍛えます

「早口ことばのやり方」にあるように、 〝声に出し〞〝暗唱すること〞がポイントです。「早くしゃべる=認知速度を上げる」「暗唱する=ワーキングメモリーを大きくする」という2つのトレーニングを同時に行うことができ、前頭前野を刺激して活性化します。笑いのエッセンスも加わり、楽しく続けられる最強の脳トレです。






