「片づけが苦手で...」「すぐ部屋が散らかっちゃう...」そんな悩みを抱える人も多いのでは?そんな人にぜひ試してほしいのが、整理収納コンサルタントで人気ブロガー・須藤昌子さんが提案する「絶対やらないこと、のルールを作ること」。ズボラで面倒くさがり、という著者が記した話題の一冊『死んでも床にモノを置かない。』(すばる舎)より、誰にでもできる、シンプルな「お部屋の整え方」のエッセンスをお届けします。
「片づけるための収納用品」は買わない
私は独身時代から、何かを始める前には、まず、お部屋を整えることから始めていました。模様替えしたり、お部屋を整えたりを繰り返していました。
ですが、そのとき、「片づけ方」を知らなかったので、「今あるものを、きれいに整えて収納しよう!」という目標だけで、片づけをしていました。
そこで、最初にやったのは収納用品を買うことでした。
収納用品を買ってきて、きれいに引き出しへ収めようとします。しかし、すべてのモノをきれいに新しい収納用品へ入れようとしても、モノはあふれるのです。
ごちゃごちゃと押し込んでいたので、何とか収納用品に収まっていたものも、整然と収めようとするとあふれるのは当たり前です。
でも、そのことにまったく気づいていませんでした。
結果、引き出しの中はきれいになりましたが、その脇の隙間には、入りきらなかったものが置かれていて、結局、ちっともきれいにはなっていない、という状態でした。
そして、気づけば、収納用品の数が増え、むしろ家全体としてはモノがあふれかえっている状態になっていたのです。
自分のお部屋だけではなく、実家の洗面所などの片づけもしましたが、母に「今、うまく収まっているのに、入らなくなるからやめてほしい」と怒られたこともありました。私も母も、片づけの仕方を知らなかったのです。
収納グッズを手放すことから始める
整理収納とは、使っていないものを手放して、使いやすい状態にモノを収めることです。
現在は、小学校などで、片づけについての話があるようですが、私が小学生だったときには、誰もその方法を教えてくれませんでした。
だから、「持っているものを手放す」という作業をしていなかったために、きちんとした片づけができなかったのです。
片づけようと考えるときに、収納用品を買おうと思うのは、「あふれているものを、収納しよう」と思うからです。
でも、モノが増えるたびに収納用品を増やしていては、おうちの中は、収納用品であふれかえり、人が生活することも難しくなっていきます。
片づけを考える理由は、生活しやすくすることが目的なので、収納用品をどんどん買い足していくのは、その目的とは正反対のことをしていることになります。
だから片づけをしようと思ったとき、収納用品を買うのではなく、まず、使っていないモノを手放すことから始めましょう。
使っていないモノを手放して、使っているモノだけにする。そして、残ったモノの量を見極め、「どんなふうに収納したら、使いやすいか?」を考えて、それらを満たす収納用品を買うようにします。
そうすることで、リバウンドしない収納ができあがります。
先日、娘が塾のたまったプリントの整理を始めました。
プリントの収納は、無印良品の太めのファイルボックス2つ。娘は、すべてのプリントを取り出し、床に広げ、種類分けをし、古くてもう使わない必要ないものをゴミ箱へ、残ったものを取りまとめていました。
その際に、娘は、収納用品を欲しがりませんでした。
聞くと、「2つのファイルボックスに、入るようにすることが目的だから」と返事をしました。
片づけとは、本来そういうものだと思います。
「手元にあるものに、収まるように、モノの量をコントロールする。そして、収納用品は、手元に残ったものを使いやすくするためのもので、生活を圧迫するものに使ってはいけない」のです。
まずは、使うものか見直すこと。それを終えてから、収納用品が必要か否かを検討してみてください。
これであなたも片づけ上手!「死んでも床にモノを置かない。」記事リストはこちら
撮影/TAKEUCHI
「床にモノを置かない」に始まり、本棚や衣類、書類などの「場所別の片付け」のルールや「収納」「掃除」のルールなど、とにかく具体的なアイデアが満載!必携の一冊です。