お墓だけど『インスタ映え』。 世界の個性的なお墓をクローズアップ!

最近、著名人のお墓を訪ねる「墓マイラー」が急増中。中には世界各国のお墓を訪問する墓マイラーも多いようです。どこか暗く悲しいイメージのある「お墓」ですが、墓マイラーの話を聞けばお墓の見方がガラリと変わるかも。そこで今回は、"楽しくて奥深いお墓の世界"を学んでいきましょう。

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宇宙に遺骨を送る進化系お墓!?

6月26日放送の「リトルトーキョーライフ」(テレビ東京系)では墓マイラー・黒坂拓哉さんが登場し、日本の常識では考えられない"世界のお墓"を紹介してくれました。

まず最初に登場したのは、チェコにある納骨堂。ここでは本物の遺骨を"教会の装飾品"として大量に飾っています。その理由は地下に4万人分の納骨を収め、これ以上遺骨が入らなくなってしまったため。現地では"遺骨を物にして皆に見てもらう=供養になる"と考えられており、装飾品の中には"遺骨で作ったシャンデリア"もあるそうです。

お次は、グアテマラにあるお墓について。先程の納骨堂とは打って変わり、グアテマラのお墓はとてもカラフルで華やか。お墓の外観はまるで家そのもので、それぞれのお墓には故人が好きだった色がペイントされています。最近は"インスタ映え"狙いで観光客が急増中。

他にもたくさんの個性的なお墓がありますが、中には"宇宙葬"と呼ばれる進化系お墓も。宇宙葬とはその名の通り、遺骨を宇宙空間に打ち上げる埋葬法。宇宙葬にはいくつかプランがあり、たとえば「人工衛星プラン」であれば人工衛星と共に240年間地球を回り続けます。

この宇宙葬にはネット上も、「死後の宇宙旅行って何か夢があるね」「宇宙葬してもらって、後々子孫に『お空にいるんだよ』って言ってもらいたい」「宇宙葬、アリかも」と反響が上がっていました。


元祖墓マイラーが最も感動したお墓とは?

墓マイラーが紹介する世界のお墓は他にも。今年1月に放送された「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」(日本テレビ系)には、元祖墓マイラーことカジポン・マルコ・残月さんが登場。各国のお墓を訪ねた彼が、今までで1番感動した"ゴッホ兄弟"のお墓について教えてくれました。

数々の名作を生み出した美術史上ひと際輝く画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。出身はオランダですが、主要作品の多くはフランスで生まれました。そのため彼のお墓はフランスの地で、弟・テオのお墓の横に並んでいます。

じつは弟が亡くなったのは、兄が亡くなった翌年。カジポンさんは「これは僕の想像ですけど」と前置きした上で、「(画商のテオが)もっと上手くお兄ちゃんの絵を売ることができたら」「兄が心の病になって死ぬことはなかったと(テオは)自分を責めたんだと思う」と語っていました。

さらにカジポンさんが心打たれたのが、2つの墓を取り囲む"ツタの葉"。帰国後にツタの葉について調べてみたところ、花言葉が「死んでも離れない」だったそうです。

「だからホンマにね、感動しました」「皆さんゴッホの墓って言いますけど、"ゴッホ兄弟"の墓です」と思い入れを語ったカジポンさん。敬遠しがちなお墓ですが、じつは奥深い世界があるのかもしれませんね。

文/藤江由美


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