土地の購入は、決して安くはない買い物。できることなら好条件で、お得に購入したいですよね。つい先日も、とある女性が「好条件な土地を見つけたのですが...」と悩みを募らせていました。どうやらその土地の"ある部分"がネックになっているようです。
ワケありの破格な土地... あなたは購入する?
彼女が検討しているエリアは、50坪約2,000万で取り引きされている場所。"さすがに2,000万円以上はキツイ..."と考えていたところ、ある土地だけは50坪1,200万円台で売られていました。しかも角地で日当たりも良く、周りも綺麗に整備されています。ところがよくよく話を聞いてみると、その土地は昔"墓地"だった場所。お墓を他の場所に移動させて開発した土地のようで、そこさえ気にならなければ文句なしの物件です。
「私の目には魅力的な土地に見えますが、やはり昔お墓だった場所はやめておいた方がいいでしょうか」と悩む女性に対し、世間からは賛否両論の意見が。たとえば購入に賛成の人たちからは、「私だったら買うかな。念のためお祓いだけすれば、気にならない。それで800万円も安いならお得だと思う」「人が亡くなっていない土地なんてないよ。自分がいいと思うなら問題なし」などの声が上がっていました。
中には「昔の地図とかも念のためチェックした方がいいかも」「昔墓地だったというだけで800万円も安いの? 他にも何か事情がないか、もっと話を聞いてみたら?」「墓地にも色々あるよ。土葬地じゃないかも確認しておくべき」と助言を送る人も。
一方"墓地"を気にする人はやはり多いようで、ネット上には「気持ち的に嫌だから絶対買わない」「一生の買い物になるわけだし、少しでもリスクがある場所は避けたいよね」「自分は気にならなくても、地元民からコソコソ言われそう」「何か悪いことがある度に土地のせいにして後悔しそうな気がする」という意見が相次いでいました。
安ければ"事故物件"でも問題なし!?
いくらお得でも"墓地"と聞くと、購入を躊躇う人は多い様子。では人が亡くなった"事故物件"の場合、需要はどれくらいあるのでしょうか。
2015年10月に発表された「事故物件に関するアンケート調査」(オウチーノ調べ)では、20~39歳の男女500名に対してアンケートを実施。「事故物件に住んでもいいと思いますか?」と尋ねてみたところ、「住んでもいい」と答えた人は僅か18.7%でした。
一方「家賃がいくら安くなったら、事故物件に住んでもいいと思いますか?」という質問では、第1位に「5万円以上(14.5%)」がランクイン。2位以降は「3万円(10.0%)」「1万円(6.3%)」「2万円(6.0%)」「4万円(4.0%)」と続き、合計40.8%の人が「家賃次第で事故物件に住んでもいい」と思っていることが判明しました。
値段によって事故物件や土地を見る目は変わってくるのかもしれませんね。もしお得な土地や物件が"ワケあり"だったら、あなたは購入しますか?
文/藤江由美
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