「すき焼きで肉としらたきは離す」「窓を開けて掃除機をかける」といった、誰でもやっている常識に落とし穴が!?実は「損する」「効果なし」な習慣を集めた人気の"やってはいけない本"『日本人の9割がやっているもっと残念な習慣』(青春出版社)から、日常をすぐに改善できる12の方法を連載形式でお届けします。
【すき焼き】肉が硬くなるから、しらたきは離して入れる
すき焼きを作る際には注意が必要だ。脇役のしらたきを近くに配置すると、主役の牛肉が硬くなってしまうので、極力、両者は離しておかなければならない。これは日本人の"常識"だ。
こう信じて実行していた人に、じつに残念な報告がある。これまでの気づかいは、何の意味もなかった。しらたきがすぐ隣にあっても、牛肉が硬くなることはまったくないのだ。
"常識"を打ち破ったのは、一般財団法人日本こんにゃく協会。2017年、『「しらたき(糸こんにゃく)がすき焼きの肉を硬くする」は誤解だった』という衝撃的なプレスリリースを配布したのだ。
日本こんにゃく協会では、和牛肉と米国産牛肉をしらたきと一緒に調理し、肉の硬さがどう変化するのかを実験した。その結果、しらたきが肉を硬くしているのではないことを確認。すき焼きの肉を硬くするのは、加熱時間と肉の霜降り度合いが大きい、と結論づけた。そもそもの誤解のもとは、しらたきはカルシウムを含んでいるため、そのアルカリ性が肉に作用して硬くなる、と考えられたからだ。しかし、しらたきに含まれるカルシウムは、同じくすき焼きの脇役である焼き豆腐の半分程度しかない。これからはしらたきの置き場所など気にせず、すき焼きを作るようにしよう。
【スマホ】バッテリーを使い切ってから充電する
スマホはバッテリーの容量が少なくなったら、充電しなければならない。問題は、そのやり方だ。こまめに充電ケーブルにつなぐのか、ほぼ使い切ってから充電するのか、大きく2つの方法に分けられる。
残量がほぼなくなるまで待つ人は、こまめに継ぎ足しながら充電すると、バッテリーが傷みやすいと思っているのだろう。だが、スマホの進化は速く、この充電方法はすでに古いやり方になっている。
以前、スマホによく使われていたバッテリーのタイプは、ニッケル水素電池やニッカド電池(ニッケル・カドミウム電池)。これらの場合、残量がまだ大分あるのに継ぎ足し充電を繰り返すと、確かに劣化が進みやすかった。
しかし、いまのほとんどのスマホで使われているのはリチウムイオン電池。継ぎ足し充電を繰り返しても、ニッケル水素電池などとは違って、電池が劣化する恐れはあまりないのだ。
リチウムイオン電池の場合、約40~80%の電気容量が最適な状態なので、ゼロに近くなってから、一気に100%までフル充電するほうが良くない。充電の振り幅が大き過ぎると、バッテリーにかかる負荷も大きくなってしまう。
バッテリーの寿命を長くしたいのなら、日ごろからこまめに残量を確認。継ぎ足し充電を心がけて、常に最適な状態をキープするようにしよう。
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