先日、ネット上で「飛ばされてきた洗濯物はどうしてる?」という話題が注目を集めました。疑問を投げかけたのは、アパート住まいの女性・Aさん。上の階の洗濯物がよく地面に落ちているそうで、いつも拾うか拾わないかで悶々とするそうです。そんな彼女のお悩みに対し、世間からはどのような意見が寄せられているのでしょうか?
飛んできた洗濯物を拾わない理由とは?
まず"拾う"派の意見には、「所有者がわかれば拾って届けるよ」「届けるまではしないけど、落とし主が見つけやすいよう近くにかけておく。ずっと地面に落ちてても邪魔だしね」「地面に置いたままだと、取りにこない可能性が高くなるのでとりあえず目立つ場所に置き直すかな」といった声が続出。
その一方では"拾わない"と答える人も多く、拾わない理由については「誰のものかわからないから。たとえアパート住まいでも同じ住人のものとは限らない」「親切心で拾って『うちのじゃありません』って言われるのが嫌。『この洗濯物どうしよう』ってなっちゃう」「自分の衣類に触ってほしくない人だっているだろうし、放っておくのも別の優しさ」などのコメントが上がっていました。
拾わないと答える人は、特に持ち主が見つからない場合を危惧する人が多い様子。集合住宅に住む主婦・Bさんも所有者不明の洗濯物に困るひとりで、1週間経った今でもまだ持ち主が現れないといいます。「現在は集合住宅の入り口に置いてありますが、今後落とし主が現れなかったら洗濯物はどうすればいいのでしょうか」と嘆く彼女に対し、世間からは数多くの意見が。
「いっそのこと管理人さんに任せてしまえば?」「しばらく経っても取りにこなかったら処分しましょう」「ただ単に気づいてないだけかもしれないし、そのままにするしか...」といった様々なコメントが上がるほか、「そもそも拾わなくてもいいんじゃない? ちゃんと干さなかった人が悪いんだし、そこまで思いやる必要はないよね」という厳しい声も寄せられていました。
落とし物が戻ってくることは日本のスゴイ所?
"洗濯物を拾うかどうか"については賛否両論ありますが、そもそも1度落としたものが手元に戻ってくることは外国人からびっくりされるようです。
以前放送された「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)では、「日本で働く外国人に聞いた日本のスゴイ所ベスト50」と題した企画を特集。在日外国人が思う日本のスゴイ所をランキング形式で発表したところ、「落とし物が戻ってくる」がランクインしました。
警視庁の調べによると、日本で落とし物として届いた現金の総額は2003年時点で129億円。10年後の2013年にはおよそ156億円にものぼり、届けられる金額も年々増加傾向に。
では他の国では落とし物を拾った場合、どうするのでしょうか。番組スタッフがロシア人にインタビューしてみたところ、ロシアでは落とし物を警察に届ける習慣が全くないそうです。「落とし主が困るだろうから...」と親切心で落とし物を拾うのは、もしかしたら日本の長所なのかもしれませんね。
もし飛ばされた洗濯物を見かけたら、あなたはどうしますか?
文/藤江由美