以上のことを踏まえて早速実践してみたマコさん。
マコさん「今日のおやつで一番おいしかったのなぁに〜?」
アララくん「わからなーいっ」
マコさん「(前ならここでガックリきて終わりだったけど、答えを求めなくてもいいんだって思うと気がラクだ)あっじゃあお母さんが当てよっかな」
アララくん「えっ!? (うれしそう)」
マコさん「えっと〜今日アララが一番おいしかったおやつは〜うめぼし!」
アララくん「ちがうっ。すっぱいでしょっ」
マコさん「ドーナツ!」
アララくん「ちがぁーうっ」
マコさん「じゃあゼリー?」
アララくん「ちがうよ〜、きょうおいしかったのはブルーベリーのケーキと、あとぎゅうにゅう!」
マコさん「(答えが返ってきた...)」
アララくん「もういっかいきいて〜」
マコさん「いいよ〜」
質問されるアララくんがすごく楽しそうで、マコさんも嬉しくなったそうです。
華子先生のアドバイス:質問をして子どもの考える力を刺激する
子どもと会話をすることは、言語や考える力の発達に役立つばかりでなく、親子の絆を深めるためにも大切なことです。「うん」「いいえ」で終わるような質問(例:「楽しかった?」)よりも、自由回答形式の質問(例:「どうしてそうしようと思った?」)をすることで、子どもの考えを広げたり、自分の思いを伝えることに自信を持てるようになります。子どもの年齢や言語の発達具合にもよりますが、最上級形容詞を使ってさらに絞った質問のほうが答えやすい場合もあります(例:「一番おいしかったのは何?」)。ただし、幼児であれば、会話のキャッチボールが続かないことは想定の範囲内です。無理矢理に会話を続けようとはせず、子どもの発言に興味を示しながら、楽しく対話をすることを心がけましょう。