日本の豊かな四季から生まれた様々な「節句」。中でも"ひな祭り"や"子どもの日"は、子どもがいる家庭にとって欠かせないイベントではないでしょうか。しかし子どもが大きくなるにつれて生じる、「ひな人形や五月人形はいつまで飾る?」という問題。最近では、「子どもの節句人形を毎年飾ってますか?」という話題が注目を集めていました。
節句人形はいつまで飾る予定?
ネット上に寄せられたコメントには、「子どもが成人を迎えるまでは毎年出す予定」「下の娘が高校卒業するまでは確実に飾るかな」「子どもが成人した後も飾るつもり。子どもが結婚したら節句人形を受け継いでほしい」「孫が生まれるまで毎年出し続ける!」「飾らなきゃと思いつつも、出し入れが面倒で押し入れに入ったまま...」といった様々な声が。
中でも多かったのが、"子どもの成人"をひとつの節目に考えている人。今年子どもが成人を迎えたという女性も、今まで毎年飾っていた節句人形を出すか出すまいかで悩みを募らせていました。
さらに節句人形を出す際には、様々な"苦労"が生じる模様。「毎年飾っていますが、うちはよりによって7段飾り。準備が大変で毎年げんなりしています」「出す時よりもしまう方が大変。これを毎年やらなきゃいけないと思うと気が滅入る」「準備に大体2時間はかかり、母からは『ちゃんと飾った?』とプレッシャーの電話が...」などの声が相次いでいます。
そういった切実なお悩みから、最近では簡易的な節句人形を購入する人が急増中。ネット上では「出すのも保管するのも大変だし、今年はコンパクトなのに買い替えようかな」「ミニチュアの節句人形に替えてから準備が楽になりました」「うちはちりめん人形の可愛いやつを購入。これなら子どもが成人するまでちゃんと飾れそう!」といったコメントが上がっていました。
「節句人形は触らない方がいい」という認識は間違い!?
節句人形の準備には、多くの人が苦労を強いられているよう。中には「汚れがつかないように白手袋をはめて作業をしている」「子どもと一緒にやると壊さないか心配になって、結局ひとりで準備を進める」など、"節句人形を慎重に扱う"人も数多く見受けられます。
実際に2018年2月に発表された「母親の節句に関する意識調査」(「一般社団法人日本人形協会」調べ)でも、母親の2人に1人が「節句人形は高価なものなので触らない方が良い」という考え方を持っていることが判明しました。
実は"触らない方が良い"という考え方は、"間違った認識"。「一般社団法人日本人形協会」の話によると、節句人形とは"ふれあうこと"が大切だそうです。そのため節句人形を飾る際には"子どもも一緒に"準備した方がベター。しかし同調査によると、「子どもと一緒にひな飾りや五月飾りの準備をした」という人は4割にも満たない状況です。
今まで節句飾りをひとりで準備していたという人も、これからは子どもと一緒に準備してみるといいかもしれませんね。
文/藤江由美
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