するとクックさんも、もっとフォントを大きくしたらどうかなんておっしゃって、有意義で実務的な意見交換ができました。
最後には、「あなたから大いに刺激をもらいました」と、ハグしてくださったんですね。以前からシニアユーザーの意見をメーカーさんに聞いていただきたいと思っていたので、トップの人に直接訴えることができたのは、すごく良かったと思います。
アップルに招かれてから、あれよあれよと言う間に世界的な有名人になっちゃって、ものすごく注目を浴びるようになりました。
でも実はクックさんに会う前に、CNNの取材を受けたのが全ての始まりです。
80過ぎのおばあさんでゲームアプリの開発者なんていないらしくて、メールで質問が届いたのですが、もちろん全部英語で書いてあるんですね。で、2時間以内に回答しなさいというんです。
そんなときこそテクノロジーの出番ですよ。
Google翻訳で英語の質問を日本語に翻訳して、日本語で回答を書いたら、今度はそれをGoogle翻訳で英語にするわけです。それをそのままメールにコピペして返信したら、30分後にはニュースになって世界中に配信されていたのでびっくりしちゃいました。
Google翻訳様々ですね(笑)。
講演会などでこの話をすると、Google翻訳の文章なんかで返信して大丈夫なのかと心配されることもありますけども、その点は心配無用。後日、英語のわかる友人に見てもらい、9割方合っているとお墨付きをもらいました。
伝えたいことがちゃんと伝わるように翻訳させるためには、短い文にするとか、主語と述語をはっきり書くといった文章のコツはありますが、どんどん翻訳の精度は上がっているので十分に使えるんですよ。