「弱者男性=ミソジニスト(女性蔑視者)」ではない! 社会にはびこる偏見とリアルの狭間にあるギャップ

『弱者男性1500万人時代』 (トイアンナ/扶桑社 )第3回【全5回】

「弱者男性」という言葉を知っていますか? いまや日本人の8人に1人が該当するというこの言葉は、インターネットの世界から生まれた「独身・貧困・障害」などの「弱者になる要素」を備えた男性のことを指します。 弱者男性は偏見にさらされることが多いうえに、弱者男性から抜け出すことも困難と言われています。弱者男性を取り巻く環境の「リアル」とはどのようなものなのか? ライター・経営者のトイアンナ氏の著作『弱者男性1500万人時代』から、その実態を見ていきましょう。

※本記事はトイアンナ著の書籍『弱者男性1500万人時代』(扶桑社)から一部抜粋・編集しました。


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※写真はイメージです(画像提供:ピクスタ)

弱者男性とミソジニー

ここからは弱者男性とミソジニーについて考えていく。

ミソジニー(misogyny)とは、女性に対する嫌悪や蔑視を意味する言葉である。男女平等を目指す意見に反対して女性は男性より劣っていると考え、ときには女性を罰したいとすら願う。また、ミソジニーの考えは男性だけでなく、同性である女性が持つこともある。ネットでは、ミソジニーにハマる男性は弱者男性である、という意見が散見されるが、それは事実ではない。

 

トイアンナ
ライター・経営者。慶應義塾大学を卒業後、P&G ジャパンとLVMHグループにてマーケティングを担当。同時期にブログが最大月50 万PVを記録し、2015 年に独立。主にキャリアや恋愛について執筆。書籍『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』(KADOKAWA)、『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』(イースト・プレス)、『ハピネスエンディング株式会社』(小学館)など。これまで5000 人以上の悩み相談を聞き、弱者男性に関しても記事を寄稿。

※本記事はトイアンナ著の書籍『弱者男性1500万人時代』(扶桑社)から一部抜粋・編集しました。

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