『弱者男性1500万人時代』 (トイアンナ/扶桑社 )第3回【全5回】
「弱者男性」という言葉を知っていますか? いまや日本人の8人に1人が該当するというこの言葉は、インターネットの世界から生まれた「独身・貧困・障害」などの「弱者になる要素」を備えた男性のことを指します。 弱者男性は偏見にさらされることが多いうえに、弱者男性から抜け出すことも困難と言われています。弱者男性を取り巻く環境の「リアル」とはどのようなものなのか? ライター・経営者のトイアンナ氏の著作『弱者男性1500万人時代』から、その実態を見ていきましょう。
※本記事はトイアンナ著の書籍『弱者男性1500万人時代』(扶桑社)から一部抜粋・編集しました。
弱者男性とミソジニー
ここからは弱者男性とミソジニーについて考えていく。
ミソジニー(misogyny)とは、女性に対する嫌悪や蔑視を意味する言葉である。男女平等を目指す意見に反対して女性は男性より劣っていると考え、ときには女性を罰したいとすら願う。また、ミソジニーの考えは男性だけでなく、同性である女性が持つこともある。ネットでは、ミソジニーにハマる男性は弱者男性である、という意見が散見されるが、それは事実ではない。