「どの書類を残して、何を捨てたらいいのか分からない」「必要なとき探さずに取り出したい」「整理してもすぐたまって散乱してしまう」。書類の整理でそんな悩みをお持ちではありませんか? そこで、片づけアドバイザーの石阪京子さんに「ムダな書類を家に入れないコツ」をお聞きしました。
「せっかく整理しても、またすぐに書類がたまり、散乱してしまう」という悩みも少なくありません。もっとも簡単な解決策は、ムダな書類は家に入れないこと。定期的な見直しを行います。
未処理ボックスをとりあえずの待機場所に
書類の整理が終わった次の日からは、なるべくムダな書類を家の中に入れないよう意識します。ポストに入った郵便物やチラシはその場で確認し、不要なら処分。リバウンドを防ぎます。
「やらなきゃいけないのに、確認しなきゃいけないのに、いまは時間がない」。そういったときに書類が散乱しがちです。「後でやろう...」とテーブルの上に置きっぱなしにしたり、おざなりに台所の引き出しに押し込んだりするからです。
そこで、[未処理]ボックスの出番!
「すぐやる」「提出」「家族に確認(して捨てる)」とフォルダーを分け、そこに一時待機させましょう。順番に行動に移していけば、書類が増えません。以下に、具体的な解決方法をご紹介します。
■解決法1
DMは玄関先でシャットアウト。「重要」マークの封筒だけ持ち帰る
DM(ダイレクトメール)などの処分用のごみ箱を集合ポストに設置するマンションも増えているそうです。これを応用して、玄関先に小さなごみ箱を置いてみませんか? たくさんの郵便物の中から重要書類を見極めるコツは、封筒に[重要][親展]の文字があるかどうかです。ある場合は契約などに関わるものなので、自宅に持ち帰って読み込みましょう。『毎日が発見』のご案内は捨てないでくださいね!
■解決法2
日程や連絡先が書かれた書類はカレンダーや手帳に書いて処分
月間行事予定表やごみの回収スケジュールなどは、本来、[未処理]ボックスでの保存をおすすめしています。ですが、手帳やカレンダーに日程を書いておけば、原本をとっておく必要がないことに気付くでしょう。あなたが行動に移した順から減らせる書類もあります。増えてきたなと思ったときがチャンスです。
■解決法3
使ったものは使った場所に戻し半年に一度は見直す
せっかく整理した書類はなるべく維持したいもの。「使ったら元に戻す」を家族にも徹底させましょう。同時に、ボックスの中を定期的に見直します。家電の保証書など、期限が来たら処分する書類もあるからです。[未処理] ボックスなら2日に1回、そのほかは半年に一度の頻度でチェックしてみてください。
取材・文/峰岸美帆 イラスト/わかばやしたえこ