60平米の賃貸マンションで、共働きをしながら4人の子どもを育てるベリーさん。ブログにつづったワーキングマザーの暮らしのワンシーンに、家事をラクにするたくさんの工夫があると話題になっています。今回は、そんなベリーさん初の著書『シンプル丁寧に暮らす』(すばる舎)から、すぐに真似できる「暮らしをラクにするコツ」を一部抜粋してお届けします。
菜箸が4組、計量スプーンが大小3組ある理由
ラクにごはんを作るということは、調理中のことだけではなく、準備から食べた後の片づけまでトータルで考えること。
鍋やフライパンは吊るす収納にして、すぐ手に取れるようにしています。
ひとつのものを作るときには、どう作ればいちばんラクかを考えます。
たとえばチキンステーキを作るとすると、フライパンで焼くよりもヘルシオ(調理家電)で焼いた方がラクです。
ヘルシオなら加熱中に肉の上下を返したり、火加減を確認したりする必要がないからです。
ヘルシオに任せている間に他のおかずを作ることができますし、チキンステーキを食べ終わった後は、使った角皿を食洗機で洗えるからラク(我が家の食洗機のサイズではフライパンは洗えません)。
ガスコンロ上部に、フライパンや鍋蓋を「吊るす収納」。お玉やトングも出しておき、すぐ使えるように。
まな板はなるべく使わなくて済む方法を考えます。
まな板って、使った後にしっかり汚れを落とし、時には消毒をして......なかなか手入れが大変です。
捨ててもいいチラシ紙を広げて、その上で野菜の皮むき、肉はキッチンバサミで切るなどして、まな板を使うのは最小限にしています。
日によっては、まったく使わない日もあるくらい。
刃がカーブして使いやすいはさみ(貝印)。 ゆで卵も身を崩さずに半分に。
おかずはどんと作って、鍋のまま出します。
ヘルシオなら角皿のまま出すことも。
大皿に移すとなると、角皿も大皿も両方洗う必要があるからです。
鉄フライパンなど、そのまま食卓に出しても美しいデザインのものを多用しています。
炒め物などはフライパンのまま食卓に出すことも。熱々を保つこともできます。
すっきり暮らすために、ものはなるべく持ちたくないけれど、家事が少しでもラクになるならば、同じものでも複数持つようにしています。
菜箸は4組。
作るおかず別に箸を使えば、肉を炒めた後だからいったん洗って......とする必要がありません。
計量スプーンも3組。
大小3組ずつ持つと、調理がスムーズです。
醤油やみりんなど液体調味料を量った後に、砂糖や塩を量るんだった!いったん洗って拭かなくちゃ......というようなストレスがなくなります。
撮影/林ひろし
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キッチンの使い方や物の管理法、家のルールまで、スモールスペースでも6人家族がストレスなく暮らす工夫が全7章にわたって紹介されています