「続けられる節約」を節約アドバイザー和田由貴さんが提案。「ストレスなし」が秘訣!

生活費が上がり続けるいま、節約や年金、税金など「お金」について考える機会が増えたのではないでしょうか。どうすれば、シンプルながらも豊かな暮らしを実現できるか、識者からたくさんのヒントをいただきました。

【前回】「月12万円で心豊かに暮らす方法」60歳の人気ブロガー・ショコラさん

無駄のない生活をすれば切り詰めない節約になる

「無理のある節約は長続きしません。最も大事なのはストレスなく長続きする節約環境を作ることです」

こう話すのは、節約アドバイザーの和田由貴さんです。

大切なのは、月の予算を先に決めてしまうこと。

その上でインターネットなどのサービスを使うと買い物の手間を減らすことができます。

時間に余裕があるなら「早割」など、時間を味方につけて安く出かけることも可能です。

【まとめ】
(1)「いくら使えるか」を先に決める

(2)インターネットのサービスをうまく活用

(3)時間を味方につける

食費の予算は3対1で考える

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和田さんは食費を「日々買うもの」と「定期的に買うもの」に分けるようアドバイス。これにより予算の管理がしやすくなります。「頻繁に買う生鮮品は近くのスーパーなどで買い、お米や缶詰など定期的に買う重いものは生協やネットスーパーで買うと予算を分けやすいです」。一定以上を買うと無料で配達するサービスもあるので、積極的に活用しましょう。

食品は必ず使い切る

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「日本は諸外国に比べて食品ロスが多く、4人家族の家庭で年6万円分を廃棄しているといわれます」というように、食材のムダは節約の大敵。食材を買うときは使い切ることを考え、冷蔵庫の中をチェックしてから買い物に出かけると、おのずとロスは減ります。スマホのカメラで庫内を撮影するのもおすすめです。

電気の節電プログラムは必須

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各電力会社が実施している「節電チャレンジ2022」。インターネットでエントリーして節電に取り組むと、2000円分などのポイントを得られます。参加受付が年末までの会社が多いのですが、中には受付を継続するところもあります。利用中の電力会社を調べて、間に合うようなら必ず参加を。

交際費は相手と相談して減らす

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友人との食事やお出かけは日々の楽しみなだけに、節約の対象にしづらいのでは? これに対して和田さんは、「旅行のお土産やお中元・お歳暮はどうでしょうか。定期的に手間とお金がかかるので、家族や親戚、仲間内で相談して、みんなで一斉にやめても良いと思います」とアドバイスします。

衣類はメルカリ・ヤフオクで売買する

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「衣類やアクセサリー、特にブランド品は処分するのではなく、インターネットのメルカリやヤフオクなどで売るのが鉄則です」単に捨てるだけだと0円、もしくは処分代がかかるかもしれませんが、これらのサービスだと収入になることも。「売ることに気後れしてしまうなら、最初は買ってみることから始め、徐々にサービスに慣れていくのがおすすめです」

旅費は早割を使う

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空の旅なら各航空会社の「早割」で、特定の日時以前に予約をすると航空券が最大約8割も安くなります。宿泊とセットのプランもあります。JRの「ジパング倶楽部」(個人会員:男性満65歳以上、女性満60歳以上。夫婦会員:どちらかが満65歳以上の夫婦)など、普通乗車券や指定席特急券などが最大3割引きになるサービスも。

古い家電は買い替える

「続けられる節約」を節約アドバイザー和田由貴さんが提案。「ストレスなし」が秘訣! 2301_P041_03.jpg「家庭での電力消費の上位を占めるのは、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコンですが、省エネ性能の優れたものに買い替えるだけで、かなり電気代は下がります」。家電は年代によって性能差が大きく、エアコン・冷蔵庫の平均使用年数は13年ほど。古いものを使っているなら、買い替えたほうが毎月のコストは下がります。環境省のサイト「しんきゅうさん」では電気代の試算ができます。

ポイントは「経済圏」でまとめる

クレジットカードやスマホ決済、スーパーが独自に実施するものなどポイントプログラムはたくさんありますが、ポイント目的に必要以上に買い物をしては本末転倒です。いまは携帯電話会社が展開する「経済圏」ごとにポイントサービスが分かれているので、自分が使っている携帯や金融サービスなどの経済圏にポイントをまとめてみましょう。

 

<教えてくれた人>

節約アドバイザー
和田由貴(わだ・ゆうき)さん

日本女子大学家政学部卒業。消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らし・家事の専門家として活躍中。

この記事は『毎日が発見』2023年1月号に掲載の情報です。

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