いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】

ガーデナー・水谷昭美さん

「タイル貼りのシンクは使い始めて50年。修理しながら周りに植物を飾れば、古びた雰囲気もかえってすてき」

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P050_03.jpg

天井にはわせたのはかつて庭にあった白樺の枝。ポットなどを吊す収納具として使っています。シンク下のミニ棚は下水管の目隠し。

連載「暮らしの晴れ間」で、毎号季節の楽しみ方を教えてくれる水谷さん。

庭で育てたハーブや花を料理するこの空間は、"台所"と呼びたくなる懐かしさあふれる場所です。

まず目を引くのは、旅の途中で立ち寄った漁師町の古道具屋で見つけたという、タイルのシンク。

「一目惚れでした。これを使ってお茶碗を洗ったり、野菜を刻んだりしたいと家に運んだんですよ。便利な機能は付いていないけど、庭で摘んだ植物が似合う佇まいなのが何よりうれしい」

その言葉通り、シンクの周りには植物や木素材がいっぱい。

時を経て色褪せたりするけれど、古さがまた魅力になり、ますます大切に使おうと思えるのです。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P050_01.jpg

初夏の庭。草花の間に雨風にさらされた古い井戸が置かれ、キッチン同様に懐かしさが伝わってきます。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P050_02_W500.jpg

タイルの修理も楽しみながら...
すのこを敷いて水仕事。タイルがはがれたら、目地材を接着剤にして貼り直します。

アイデア1:古い調理道具を植木鉢に再利用

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_01.jpg

さびて使えなくなったホーローの青いやかんにワイルドストロベリーの苗を植えました。長年使っているうちにあいてしまった底穴が、水はけ口になって植物にとってもいいのです。欠けた小鉢なども鉢に利用すると良い雰囲気に。

アイデア2:干したり、吊したり...。飾り方の工夫で野菜もかわいい

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_02.jpg

レードルにミニトマトやいちごなどの小さな野菜や果物を置いて、お皿に盛り付けるまでのほんのひととき飾ります。すぐできる楽しいアイデアです。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_03.jpg

長期間色あせない赤とうがらしも優秀な小物です。

アイデア3:箸置きは庭の石。ひんやりして夏にぴったり

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_04.jpg

白、青、ボルドーなどのカラフルな石。使う直前に水で洗ってひんやりとさせ、涼しさを演出できるのもいいところです。丸めた庭の葉や編んだつるを食卓に運んで、日替わり箸置きを楽しむのもおすすめ。

アイデア4:お皿もフライパンも乾物だって"見せる"収納で

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_05_W500.jpg

フライパンは壁上の桟に付けたヒートン(壁にねじ込む吊り下げ金具)に掛けているだけ。風通しもよく衛生的です。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_06.jpg

お気に入りのお皿や小鉢をしまうのはもったいない...。いつでも目に入るよう食器棚に立てて飾っています。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_07_W500.jpg

かつお節や切り干し大根を密閉瓶に。インテリア小物としてこのまま飾ります。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P051_08_W500.jpg

昭和初期の冷蔵庫を食材ストック棚に。内側にブリキが貼られているので温度が一定に保てて便利。

いますぐマネできる「アイデア」がいっぱい! 「すてきなキッチン」のヒント【まとめ】 2107_P050_04_W500.jpg

詳しい記事はこちら:使い始めて50年の「すてきなキッチン」。植物を飾って古びた雰囲気も楽しむガーデナー・水谷昭美さん

【まとめ読み】『「すてきなキッチンのヒント』記事リストはこちら!

取材・文/飯田充代 撮影/齋藤ジン、斎藤大地

 

刺繍デザイナー
青木和子(あおき・かずこ)さん
庭の草花や旅先の景色を刺繍で描く刺繍デザイナー。著書多数。20代でスウェーデンに留学。そのとき影響を受けた人々の暮らしぶりがインテリアにつながっている。

 

料理研究家

谷島せい子(たにしま・せいこ)さん
「スタジオMOW」主宰。自宅で料理サロンを開催。常備菜の提案が人気でレシピ本多数。大人世代の生き方エッセー本も。

 

ガーデナー

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

小さな庭に四季折々の花を咲かせるガーデナー。もともと建売住宅だった家を自分なりにしつらえ、自然素材をふんだんに取り入れて昔ながらの暮らしを楽しんでいる。

この記事は『毎日が発見』2021年7月号に掲載の情報です。
PAGE TOP