夫婦のこと、老親との関わり、子どもの成長、自身の体調の変化...50代はまだまだ悩みや迷いが多い年代ですよね。そんな50代こそ、大人の「ひとり時間」を充実させて自分らしく輝きませんか? 毎日が発見ネットの連載でもおなじみ、中道あんさんの著書『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房) より、「50代からの人生を心豊かに過ごすためのヒント」を連載形式でご紹介します。
まったりタイムを大切に
前回の健康診断では、心電図検査で異常が見つかりました。
おもな原因はストレスとのことです。
若いころは、体力・気力で乗り越えられたことも、50代ともなると、そのまま身体に蓄積されて、不調として現れるのだと思います。
だから私は、無理をしません。
言い換えると、年齢とともに「無理をしない努力」をするようになりました。
自分をいたわることの大切さ
もともと私は、何でも自分でしないと気が済まない性格です。
休むことを「悪」のように感じてしまうのです。
たとえば、仕事では、体調が悪くても「私がやらないといけないことがあるから!」となかなか休めませんでしたし、仕事をひとりで抱え込んでしまって、毎日2~3時間の残業をしている時期もありました。
しかも、私自身はストレスをあまり感じていませんでした。
でも、これが問題なのですよね。
だから、気づかないうちにストレスが溜まって、身体に悪影響を与えてしまっているのでしょう。
心電図の異常だけではなく、メニエール病もストレスと関係があると言われています。
あるときは、びらん性胃炎が見つかってストレスが一因だと、医師から指摘されたこともありました。
そのたびに、「あまり無理はしないでください」「睡眠をきちんととってください」というアドバイスをいただいて、私も考えを改めました。
「自分をもっといたわらなくちゃ」という気持ちになったのです。
実際、私ひとりが会社を休んだところで、会社の仕事が止まったりはしません。
仕事量が自分のキャパシティーを越えてしまった場合は、同僚に助けてもらったり、スケジュールを調整したりすれば、ムダな残業も減らせるものです。
そうやって無理をせずに、きちんと休むようになって、かえって仕事の効率は上がったように感じます。
ボーッとできる時間をもつ
無理をしないようにしようと決めてからは、仕事に限らず、毎日のスケジュールには余裕をもって、まったりと過ごす時間を大切にするようになりました。
私が好きなのが、カフェ併設の書店で読書をすること。
大阪の蔦屋書店は、ソファでコーヒーを飲みながら、購入前に本を読めるのでお気に入りです。
時間があるときは、書店で3時間くらい過ごしています。
ラグジュアリーな空間でのんびり過ごすだけでも癒されますし、いい本に出会うと、心が元気になります。
もちろん、しょっちゅうできませんので、普段は家族のいない部屋でソファにもたれてのんびりコーヒーを飲んだり、窓の外の青空をボーッと眺めたりしています。
「疲れた」「ストレスが溜まった」と感じてからでは遅い!
日常生活のなかで、ちょっとでもホッとできる時間をつくって、ストレスや疲れを流していくことが大切なのだと思います。
アラフィフブロガーの、大人の「ひとり時間」を楽しむ心豊かな暮らしが綴られた一冊