若い頃は「体力と気力」で乗り越えてきたけど...。50代で気付いた「無理をしない努力」の大切さ

夫婦のこと、老親との関わり、子どもの成長、自身の体調の変化...50代はまだまだ悩みや迷いが多い年代ですよね。そんな50代こそ、大人の「ひとり時間」を充実させて自分らしく輝きませんか? 毎日が発見ネットの連載でもおなじみ、中道あんさんの著書『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房) より、「50代からの人生を心豊かに過ごすためのヒント」を連載形式でご紹介します。

若い頃は「体力と気力」で乗り越えてきたけど...。50代で気付いた「無理をしない努力」の大切さ pixta_57176970_S.jpg

まったりタイムを大切に

前回の健康診断では、心電図検査で異常が見つかりました。

おもな原因はストレスとのことです。

若いころは、体力・気力で乗り越えられたことも、50代ともなると、そのまま身体に蓄積されて、不調として現れるのだと思います。

だから私は、無理をしません。

言い換えると、年齢とともに「無理をしない努力」をするようになりました。

自分をいたわることの大切さ

もともと私は、何でも自分でしないと気が済まない性格です。

休むことを「悪」のように感じてしまうのです。

たとえば、仕事では、体調が悪くても「私がやらないといけないことがあるから!」となかなか休めませんでしたし、仕事をひとりで抱え込んでしまって、毎日2~3時間の残業をしている時期もありました。

しかも、私自身はストレスをあまり感じていませんでした。

でも、これが問題なのですよね。

だから、気づかないうちにストレスが溜まって、身体に悪影響を与えてしまっているのでしょう。

心電図の異常だけではなく、メニエール病もストレスと関係があると言われています。

あるときは、びらん性胃炎が見つかってストレスが一因だと、医師から指摘されたこともありました。

そのたびに、「あまり無理はしないでください」「睡眠をきちんととってください」というアドバイスをいただいて、私も考えを改めました。

「自分をもっといたわらなくちゃ」という気持ちになったのです。

実際、私ひとりが会社を休んだところで、会社の仕事が止まったりはしません。

仕事量が自分のキャパシティーを越えてしまった場合は、同僚に助けてもらったり、スケジュールを調整したりすれば、ムダな残業も減らせるものです。

そうやって無理をせずに、きちんと休むようになって、かえって仕事の効率は上がったように感じます。

ボーッとできる時間をもつ

無理をしないようにしようと決めてからは、仕事に限らず、毎日のスケジュールには余裕をもって、まったりと過ごす時間を大切にするようになりました。

私が好きなのが、カフェ併設の書店で読書をすること。

大阪の蔦屋書店は、ソファでコーヒーを飲みながら、購入前に本を読めるのでお気に入りです。

時間があるときは、書店で3時間くらい過ごしています。

ラグジュアリーな空間でのんびり過ごすだけでも癒されますし、いい本に出会うと、心が元気になります。

もちろん、しょっちゅうできませんので、普段は家族のいない部屋でソファにもたれてのんびりコーヒーを飲んだり、窓の外の青空をボーッと眺めたりしています。

「疲れた」「ストレスが溜まった」と感じてからでは遅い!

日常生活のなかで、ちょっとでもホッとできる時間をつくって、ストレスや疲れを流していくことが大切なのだと思います。

【まとめ読み】『50代、もう一度「ひとり時間」』記事リスト

若い頃は「体力と気力」で乗り越えてきたけど...。50代で気付いた「無理をしない努力」の大切さ 715ifMwwNCL.jpg

アラフィフブロガーの、大人の「ひとり時間」を楽しむ心豊かな暮らしが綴られた一冊

 

中道あん(なかみち・あん)
Ameba公式トップブロガー。「アラフィフの生き方ブログ 50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。毎日の生活の風景や気づきを発信し、30代以降の女性の支持を受ける。 1963年、大阪府生まれ。26歳で結婚し、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。 2019年2月「好きなことを仕事に」と正社員からフリーランスに転身。ブログ講座やコミュニティの運営を行っている。

shoei.jpg

『50代、もう一度「ひとり時間」』

(中道あん/三笠書房)

50代は夫婦のこと、老親との関わり、子どもの成長、自身の体調の変化など、実はまだまだ悩みや迷いが多い年頃。大人気アラフィフブロガーの中道あんさんは、その中で「ひとり時間」の楽しみ方を見つけたそうです。自立し「ひとり時間」を楽しみに生きる「あんさん」流のアラフィフライフが、今後の生き方の参考になる一冊です。

※この記事は『50代、もう一度「ひとり時間」』(中道あん/三笠書房) からの抜粋です。
PAGE TOP