涼やかな風が吹く秋は、東京・高尾山のような低山ハイキングにおすすめの季節。紅葉を楽しんだり、自然観察やスケッチ、写真撮影などのどかな時間が過ごせます。しかし低山でも、事故や病気に備えておくことは大切です。そこで日本登山医学会前理事の野口いづみ先生に、秋の低山ハイキングのための服装&持ち物を教えてもらいました。
◆服装はどうする?
【帽子】
熱射病や日焼け対策に。
【シャツ】
汗で服が濡れると体が冷えるので、吸湿速乾性のある化学繊維のものを選びましょう
【ズボン】
ケガをしないよう長ズボンを。短パンの場合はサポートタイツで脚を保護しましょう。
【登山靴】
足首をサポートできるよう、ハイカットのものを選びましょう。必ず試し履きして購入を。
◆ザックの中身は?
□防寒着(フリースなど着脱しやすいもの)
□レインウエア(防水、撥水、透湿性のある上着とズボン)
□手袋
□地図
□コンパス
□ヘッドランプ
□タオル
□ティッシュ
□ポリ袋
□携帯電話
□時計
□飲み物
□昼食・行動食 など
◆野口先生の非常時の備え
救急道具には、ばんそうこうやテーピングテープ、虫刺され軟こうや胃腸薬などを持参。野口先生のおすすめは漢方薬「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」。こむら返りや腰痛、さまざまな体調不良時に役立つそう。
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取材・文/ほなみかおり 撮影/齋藤ジン