今が旬の冬野菜、ブロッコリー。なんとなくゆでて食べている、という人も多いのでは? でも実はブロッコリーはビタミンCやマグネシウムほか、貴重な栄養がぎゅっと詰まった野菜なのです。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに「ブロッコリーの扱い方」についてお聞きしました。
ブロッコリーの扱い方
《切り方》
小房に分ける
房の根元に直角に包丁を入れて切り落とす。小房とは、ひと口で食べられるくらいの房の大きさの意味。ひと房が大きい場合は、縦半分に切る。
刻む
縦に半分に切ったブロッコリーの切り口を下にして花蕾からザクザクと刻む。そのままパスタやリゾットに入れたり、みそ汁やスープに加えると食べやすく、独特の食感が味わえる。
《茎もおいしく》
外皮を除いた茎の部分はアスパラのような味で、ソテー、煮込み、スープに用いるとおいしい。
(1)茎の長さを2~3等分したら茎を立てる。周りの固い皮を包丁でまっすぐそぎ落とす。
(2)太い茎の場合は十字に4つに切る。葉がついていた茎も一緒に料理に使う。
《加熱方法》
鍋でゆでる
(1)鍋にたっぷりの湯を沸かし、小房に分けたブロッコリーを入れる。
(2)ぐらぐらと再び煮立ってきたら、氷の入った冷水に網じゃくしで移す。
(3)変色を止めるためなので粗熱が取れたらすぐ、ざるに上げ、水けをきる。
電子レンジでチン
100gにつき600Wの電子レンジで1分30秒加熱する。200gなら3分。加熱後はすぐに氷水に入れて粗熱を取る。レンチン加熱は栄養やうま味を逃さない。
《冷凍する》
冷蔵しておくと花蕾が黄色く変色して鮮度がすぐに落ちるので、食べない分は生のまま小房に分けて冷凍するのがおすすめ。解凍は電子レンジで加熱する。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)