茎もおいしく! 万能野菜ブロッコリーの扱い方をマスターしよう

今が旬の冬野菜、ブロッコリー。なんとなくゆでて食べている、という人も多いのでは? でも実はブロッコリーはビタミンCやマグネシウムほか、貴重な栄養がぎゅっと詰まった野菜なのです。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに「ブロッコリーの扱い方」についてお聞きしました。

ブロッコリーの扱い方

《切り方》

小房に分ける

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房の根元に直角に包丁を入れて切り落とす。小房とは、ひと口で食べられるくらいの房の大きさの意味。ひと房が大きい場合は、縦半分に切る。

刻む

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縦に半分に切ったブロッコリーの切り口を下にして花蕾からザクザクと刻む。そのままパスタやリゾットに入れたり、みそ汁やスープに加えると食べやすく、独特の食感が味わえる。

《茎もおいしく》

外皮を除いた茎の部分はアスパラのような味で、ソテー、煮込み、スープに用いるとおいしい。

(1)茎の長さを2~3等分したら茎を立てる。周りの固い皮を包丁でまっすぐそぎ落とす。茎もおいしく! 万能野菜ブロッコリーの扱い方をマスターしよう 2302_P036_03_W500.jpg

(2)太い茎の場合は十字に4つに切る。葉がついていた茎も一緒に料理に使う。

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《加熱方法》
鍋でゆでる

(1)鍋にたっぷりの湯を沸かし、小房に分けたブロッコリーを入れる。

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(2)ぐらぐらと再び煮立ってきたら、氷の入った冷水に網じゃくしで移す。

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(3)変色を止めるためなので粗熱が取れたらすぐ、ざるに上げ、水けをきる。

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電子レンジでチン

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100gにつき600Wの電子レンジで1分30秒加熱する。200gなら3分。加熱後はすぐに氷水に入れて粗熱を取る。レンチン加熱は栄養やうま味を逃さない。

《冷凍する》

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冷蔵しておくと花蕾が黄色く変色して鮮度がすぐに落ちるので、食べない分は生のまま小房に分けて冷凍するのがおすすめ。解凍は電子レンジで加熱する。

取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)  

 

<教えてくれた人>

管理栄養士 料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。栄養指導講座担当。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

この記事は『毎日が発見』2023年2月号に掲載の情報です。

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