「薄毛など髪の悩み、どこで診てもらえば...?」大人女性の「髪の悩み」Q&A【治療編】

大人世代にとって、髪の悩みは尽きないもの。いろいろ試行錯誤してみても、コンプレックスは消えず、解決策が見いだせない...と悩む人も多いのでは? 今回は、米元皮膚科医院副院長、齊藤典充(さいとう・のりみつ)先生に「髪の治療」でのよくある疑問について、教えていただきました。

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治療編

Q.「パントガール」というサプリメントやホルモン治療は効果がありますか?

A.どちらも髪の治療に有効とはいえないのが実情。

「パントガール」の成分は、ビタミンB1やパントテン酸カルシウムなど一般的な成分。

効果が見られる人もいるかもしれませんが、特効がある成分は入っていません。

女性ホルモンは、女性の薄毛と関係はありますが、現在、髪の治療で処方されることはありません。

Q.どこで診てもらえば良いか分かりません。

A.まずは病院の皮膚科に行きましょう。

髪の悩みで困ったら、近隣の皮膚科の専門医に診てもらいましょう。

さらに専門的な治療が必要な場合や何らかの病気が原因と見られる場合は、全国に50~60人ほどいる毛髪に詳しい専門医や各病気の専門医を紹介してもらいます。

Q.育毛剤と発毛剤はどう違うのですか?

A.基本的にはどちらも変わりません。

育毛剤は、頭皮の血流を促すことにより髪を太くしたり、抜け毛を防いだりします。

発毛剤は発毛を促す効果があるもの。

現在、その効果が科学的に証明されているのは「ミノキシジル」という成分のみで、この成分が配合された発毛剤が医薬品として市販されています。

ですが、発毛剤も全く毛がない状態から毛を生やすことはできないので、厳密にいえば、育毛剤に含まれるといえます。

どちらにしろ、使用して自分がいいと思えるものを使えばいいでしょう。

Q.女性に多いという「びまん性脱毛症」とは何ですか?

A.頭髪全体の量が少なく、薄くなる症状です。

原因は加齢やホルモンバランスの乱れ、甲状腺の病気などです。

男性にも見られますが、男性は男性ホルモンに起因して前頭部などが後退する進行性の「AGA(男性型脱毛症)」を発症する傾向が強くなります。

女性も男性ホルモンの作用でAGAと同様の脱毛を生じることはあり、「FAGA(女性の男性型脱毛症)」と呼ばれます。

Q.髪の治療に保険は適用されますか?

A.基本的に全て自費診療。

病気を治す診療のみ適用に。

病院、毛髪専門サロンともに保険は適用されず、自費(自由)診療。

毛髪専門サロンでは「ミノキシジル」などが処方されることもありますが、価格は各施設が独自に設定しています。

ストレスなどが原因の円形脱毛症、甲状腺の疾患による抜け毛などの場合は、その病気を治すために保険で認められている診療を行えば適用に。

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取材・文/岡田知子 イラスト/糸井みさ

 

<教えてくれた人>
齊藤典充(さいとう・のりみつ)先生
米元皮膚科医院副院長。1993年、北里大学卒業、同大学病院皮膚科に入局。国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長、横浜労災病院皮膚科部長などを経て、2020年4月より現職。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診療ガイドラインの作成に携わるなど脱毛症の治療・研究を牽引。

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。
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