季節の変わり目は体調の変化が伴うものです。特に「天気の悪い日はひざの痛みが増す」と困っている方はいませんか? そこで自宅で簡単ストレッチを実践し、ひざ痛を改善させましょう。書籍『痛みの元凶を自分で治す ひざ痛ほぐし1分ストレッチ』(徳間書店)では、ひざの状態のセルフチェックや、適切なストレッチの方法などを詳しく解説しています。できれば自分の足でずっと歩きたいもの。今のうちから元気なひざを取り戻しておきましょう。
※本記事は酒井慎太郎著の書籍『痛みの元凶を自分で治す ひざ痛ほぐし1分ストレッチ』から一部抜粋・編集しました。
【最初から読む】ひざ痛に悩む方は必見!「ひざのコブ」についてセルフチェック
基本のストレッチ
テニスボールストレッチ
"関節の引っかかり"を解消し、ひざ関節内に「本来あるべきスペース」を自力で回復させられるストレッチです。
そのため、ひざを動かしやすくなる効果は抜群。
痛みの改善・解消効果もあり、軽度の変形性膝関節症なら、このストレッチだけで治ることも!
準備するもの
硬式のテニスボール
テニスボールをひざ裏に挟み、あおむけに寝る
テニスボールをひざ裏に挟んだままあおむけに寝て、ひざをしっかり曲げた体勢を30秒間キープする。余裕があれば、反対の脚でも同じ要領でストレッチを行う。
POINT
テニスボールをひざの奥でしっかり挟み込みつつ、強制的にひざを曲げることによって、ひざの関節=太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の接合部分には、"狭くなった空間を広げる作用"が生まれます。この作用がきちんと働くように、脚の力を抜き、「ひざの関節の隙間を広げるイメージ」で行うと効果的。
テニスボールのセット方法
(1)ひざの裏にボールをセット
たたみやフローリングなど硬めの床に座ってから、テニスボールが痛いほうのひざ裏の中央にくるようにセットする。
(2)すねを押さえて、ひざを曲げていく
両手をすねに当て、脚を抱え込むように力を加えながら、ひざを曲げていく。テニスボールの位置がズレないように要注意。
より手軽に!
座りバージョン
あおむけに寝るスペースがない場合は、床やイスに座ったままでも同じ要領で行えば、同様の矯正作用が働きます。ただし、座って行うと脚に力が入りやすいので、脚の力をできるだけ抜きながらストレッチをするように気をつけること。バランスを崩しやすい人は床の上で行ってください。