いつの間にかものが増えて使いづらくなってしまったキッチン。なんとかしたいけれど、丸一日かけて掃除したり、大がかりな収納を考えるのはおっくうですよね。そこで今回ご紹介するのは、気軽に取り組める「ゆる片付け」。今回は、収納上手さんの台所「浮かせる収納」ご紹介します。
【前回】お弁当袋やお客様用カトラリーも! キッチンの「ゆる捨て」お試し
浮かせる「ゆる収納」でキッチンがもっと使いやすくなった!
何がどこにあるのか一目瞭然の「浮かせる収納」。これで、見つからないストレスともおさらばです!
《レンジフード周り》
レンジフードにはマグネットフックが◎
●田中泉さん
鍋類やざる、トングを吊すには、強力マグネットフックと、「ステンレス 横ぶれしにくいフック」(無印良品)を利用。マグネットタイプのふきんかけは、洗ったざるやセイロ干しにも活用しています。
引っかけるアイテムの重さと、マグネットフックの耐荷重を、しっかり確認して使って。
包丁類はツールバーにくっつけて収納
●mizuhoさん
よく使う刃物類がズラリと並ぶ、マグネットのツールバー。壁に「磁石用ステンレス補助プレート(粘着式)」を何カ所か貼ると、ツールバーがくっつく仕掛けです。手が汚れていてもすぐツールが取れて重宝します。
マグネットフックに吊したざるは、ゆでた後にサッと取って湯切りができるので便利。
《シンク周り》
使う、洗う、しまうがシンク周りで完結
●DAHLIA★さん
吸盤タイプのバーに可動式フックの付いたツールバーを、シンク前のタイル壁に2段に設置し、よく使うものをひとまとめに。ステンレス系の色合いにそろえることで、見た目がすっきり。アイテム数の多さも目立ちません。
備え付けラックを外し浮かせる収納仕様に
●tsuuさん
置き場に困るまな板は、シンク正面の壁に吸盤タイプのまな板ホルダーを設置。台拭きはマグネットのタオルバー(壁に貼った粘着ステンレスプレートに取り付け)に干し、スポンジ類はフックやスポンジキャッチャー(吸盤)を利用して浮かせています。カビやにおいがなく、気持ちのいい水周りに。
使うものだけを厳選しシンク正面にズラリ
●yuya_1 2 0 5 0 5さん
シンクやコンロ周りの壁がほうろうなので、マグネットがくっつき浮かせ収納し放題。使っているのは、フックが動く「マグネット可動式キッチンツールフック タワー」(山崎実業)。フック穴が小さいミニおろし金は、S字フックを利用して。
フックにかけた紙袋を燃えるごみ用ごみ箱に
●Yuukiさん
シンク下の引き出し収納の扉に、紙袋をぶら下げてごみ箱に。生ごみは乾燥させて捨てれば問題なし。使っているのは、扉に引っかけるごみ袋用のフック。2個並べて使うので、横揺れやズレ防止にも◎。
フックの選び方とヒント
フックには形、素材、強度、使える場所などいろいろな種類や違いが。アイテムや場所に合わせ、フックを選びましょう。
吸盤フック
壁を傷つけずに取り付けられるので使いやすい半面、取り付ける面の材質によっては付かないことも。レバー式など、耐荷重が大きめな強力タイプもあります。
マグネットフック
磁石が付く場所なら便利に使えると人気。ツールバーや棚タイプなどもある。耐荷重10kgなど強力なものも。引っかけるものに合わせた耐荷重を選んで。
S字フック
引っかけられる場所があれば簡単に物を吊せます。素材、強度、形、外れにくいストッパー付きなど種類はいろいろ。吊すアイテムや場所で使い分けて。
粘着フック
フック裏面に粘着テープが付いていて、壁面などなめらかな面に貼って使います。紙、木、金属系など幅広く使えますが、凹凸のある面には付きにくいです。耐荷重や使用できる場所、はがせるかどうかなど、パッケージの説明を見て選んで。
*掲載商品や浮かせる収納のアイデアは、使用場所の条件やものの重さなどによって使えない場合があります。素材や設備をよく確認し、十分に安全に配慮して注意しながら取り入れてください。
取材・文/シェルト*ゴ(佐藤由香、堀井明日香) 撮影/三佐和隆士