夏の冷房対策にも!紬のきもので作るワンピース&ジャケット

舞台衣装作家の岡本孝子さんに「きもののリフォーム」について教えていただく、定期誌「毎日が発見」の人気企画。今回ご紹介するのは、お出かけ着になるワンピースとジャケット。岡本さんが30代のころに着ていたという紬のきものをほどいてリフォームした、軽やかな着心地のワンピース&ジャケットをご紹介いただきました。

1906_p123_01.jpg紬ならではの光沢とハリ感があり、1枚着るだけでおしゃれが決まります。
モデルは岡本孝子さんご本人、御年81歳!

 
素材のきもの地は、愛らしい花柄が織り込まれた白大島紬。「若いころの思い出が詰まったきものです。いつの間にか着なくなり、たんすにしまったまま忘れかけていましたが、見直してみたら、白地のすがすがしさが初夏にぴったりで。服に直してみたんですよ」と岡本さん。

ワンピースもジャケットの身頃も、きもの地の幅をそのまま生かしてシンプルにぬい合わせるだけ。お手持ちのきもので作ってみませんか?

1906_p122_01.jpgおそろいのジャケット。ワンピースの上にさらりと羽織るとすてき。小さくたたんでバッグにしのばせ出かければ、夏の冷房対策としても重宝します

 
「きもの地の魅力は、生まれた土地の物語を味わえることね」
岡本さんはそんな話もしてくれました。例えばこの白大島紬は、鹿児島の名産品である薩摩焼の原料になる白土を水に溶かし、染めたもの。そして、白土は桜島の火山灰からできたものだそうです。

「そんな背景を知るとよけいにいとおしい。リフォームした服も長く楽しみたいと思います」
生まれ変わった服で、新しいおしゃれをする...。愛着のある1枚のきものから、楽しみが広がるってすてきなことですね。

1906_p122_03.jpg前身頃2枚、後ろ身頃2枚をぬい合わせるだけ。袖先が自然に落ちてフレンチスリーブ風に。後ろえりぐりのタグも岡本さんの手作りです。

 

1906_p122_02.jpgジャケットは緩やかな裾広がりの形。スカートにもパンツにも合う短めの着丈です。袖もゆったり。風が通るのでこれからの季節にうれしいですね。

 
●ワンピースとジャケットの作り方は『毎日が発見』2019年6月号に掲載しています。

 

取材・文/飯田充代 撮影/木下大造 スタイリング/岡部久仁子

 

 

岡本孝子(おかもと・たかこ)さん

1937年、東京生まれ。文化服装学院デザイン科卒業。1987年より劇団SCOT主宰の鈴木忠さんとともに舞台衣装制作に携わる。現在もオペラなど多くの舞台衣装を作り続けている。プライベートではきものをリフォームしてはおしゃれを楽しんでいる。

この記事は『毎日が発見』2019年6月号に掲載の情報です。
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