1枚のきものをブラウスとスカートの2枚の服にリフォーム! 初夏にぴったりのきものリフォームを、岡本孝子さんが提案します。
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使ったきもの地は格子柄の麻の紬地。ある日、箪笥を開けてみたら、何年も着ないまましまってあったこのきものの、涼しげな色が目に留まってね。さらさらとした手触りも気持ちがよくて、初夏の服に直してみようと思ったんです。
やっぱり、着心地がいい。軽さと程よいハリ感にも手仕事で丁寧に織られた布の力を感じます。忘れかけいたきものを思い出してよかった...。
ブラウスは、紺色の帯地がアクセント
身頃の左右に、丈夫な帯の端切れをぬいつないでいます。縦向きに配しているので、着姿がスマートです。丈は、後ろ身頃の丈を前身頃より少し長めに。一見むずかしそうな袖付けも直線ぬいでできます。
おそろいのきもの地で作ったスカートも、簡単。きものの身ごろをまっすぐにぬいつなぎ、裾に衿をぐるりとぬい足しただけ。
ブラウスはパンツともいい相性。
スカートは身幅たっぷりで歩きやすいので、スニーカーと合わせてウォーキングを楽しんで。
※ブラウスとスカートの作り方は、『毎日が発見』2018年6月号で紹介しています。
取材・文/飯田充代 撮影/木下大造
<教えてくれた人>
岡本孝子(おかもと・たかこ)さん
岡本孝子(おかもと・たかこ)さん
1937年、東京生まれ。文化服装学院デザイン科卒業。1987より、劇団SCOT主宰の鈴木忠さんとともに舞台衣装制作に携わる。2003年からはフリーランスとして活動。現在のオペラなど多くの舞台衣装を作り続けている。服作りはプライベートでも。手持ちのきものをリフォームしておしゃれを楽しんでいる。