千葉県で証拠発見。北極と南極は繰り返し逆転している⁉/身近な科学

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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。

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千葉県の地層に残された確かな証拠
地磁気(ちじき)の北極と南極は〝逆転〟する

地球には3種の極があります。北半球でいうと、地軸と地表との交点である地理的北極、方位磁石の倒立(とうりつ)する点である北磁極、そして地球を棒磁石と見立てたとき、その棒と北半球の地表との交点である地磁気北極です。p166.jpg

 

方位磁針(じしん)が南北の磁極を指すのは、地球が大きな磁石だからです。

磁石には通常「磁石」と呼ばれる永久磁石と電流でつくる電磁石があります。地球の磁石は前者ではありません。地球内部はあまりに高温で、永久磁石が存在できないからです。

地球は電磁石なのです。この電磁石のしくみはまだ解明されていませんが、地球内部で高温に融(と)けた金属の層が対流し、磁気をつくる電流が生まれると考えられています。

地球の磁気の向きは、なんと数万年~数十万年単位で繰り返し逆転しています。

その最後の逆転の証拠が、千葉県市原(いちはら)市にある地層で見つかりました。層の中の鉄粒に残された磁気の向きを調べたところ、時代の違う上下の地層で磁気の向きが反転していたのです。

この市原市の層が区切る地球の一時期(約12万6000年前~77万年前)はチバニアン(ラテン語で「千葉時代」)と命名され、その名は国際的認証が得られようとしています。

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涌井貞美(わくい さだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。著書は、『図解 身近な科学 信じられない本当の話』『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(以上KADOKAWA)、『Excelでわかるディープラーニング超入門』『ディープラーニングがわかる数学入門』(以上、技術評論社)、『「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)など多数。

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『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』

(涌井貞美/KADOKAWA)

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この記事は書籍『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』からの抜粋です。

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