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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。
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氷河期が現れる原因は地軸の変化!?
地球の軸は〝揺らいで〟いる
地球の回転軸を地軸といいます。現在、この軸は地球が太陽を回る面(公転面)から約23度傾いていますが、これは太陽系誕生期に起きた惑星と地球の衝突が原因と考えられています。
地軸の角度は不変ではありません。4万年ほどの周期で、22~24.5度の間を揺れています。原因は地球内部の流動性にあると考えられていますが、詳細は未解明です。
地球の傾きの変化は、気候に大きな影響を与えます。たとえば、地球には氷河期が周期的に現れますが、地軸の周期的変化が原因の1つと考えられています。
地球は、この公転面との角度の変化以外に、その角度を保ちながら軸をコマのように回転させます。歳差(さいさ)運動とか味噌すり運動などと呼ばれる方向変化の運動です。また、太陽からの距離も変化します。
これら3つの変化が重なって北半球の夏の日射量が変動し、それがきっかけとなって氷河期が現れると考えるのがミランコビッチサイクルと呼ばれる理論です。
地軸の向きは地震によっても変化しています。2011年の東日本大震災でも、地軸は地表で17センチほど傾いたと分析されています。地球はけっこうデリケートなのです。
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