太陽の寿命はあと50億年。軽い星ほど「長生き」する/身近な科学

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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。

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太陽の寿命はあと50億年!? 星の一生は「体重」で決まる

太陽は水素が高温で密集し高速にぶつかり合い、合体して燃えています。このしくみからわかるように、恒星(こうせい)の中心の密度が高いほど核融合反応は盛んになります。つまり、重い星ほどよく燃えるのです。

重い星は自らの重みで中心の密度が大きく、高温になります。すると、逆説的ですが、重い恒星ほど寿命は短くなります。軽い恒星よりも燃料を浪費するからです。星の一生は体重(質量)で決まるのです。

実際、太陽の8倍の重さの恒星の一生は1000万年程度。反対に、太陽の2割ほどの重さの恒星の一生は何兆年にも達します。

では、太陽はどうでしょう。その寿命はおよそ100億年と考えられています。太陽は誕生してから46億年が経っているので、一生の半分くらいは過ぎたことになります。

太陽は、50億年後には次第に膨らんで赤色巨星(せきしょくきょせい)に変身し、最後に地球ほどの大きさで明るい白色矮星(はくしょくわいせい)になり、時間をかけて冷えて一生を終えると考えられています。太陽の寿命はあと50億年。軽い星ほど「長生き」する/身近な科学 p151.jpg

 

次の記事「太陽のご先祖様は星の残骸⁉ 原子を調べれば星のルーツがわかる/身近な科学(36)」はこちら。

 

 

涌井貞美(わくい さだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。著書は、『図解 身近な科学 信じられない本当の話』『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(以上KADOKAWA)、『Excelでわかるディープラーニング超入門』『ディープラーニングがわかる数学入門』(以上、技術評論社)、『「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)など多数。

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『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』

(涌井貞美/KADOKAWA)

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この記事は書籍『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』からの抜粋です。

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