1000度を超える灼熱環境、楕円の軌道...。太陽以外の星を回る個性豊かな惑星/身近な科学

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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。

1000度を超える灼熱環境、楕円の軌道...。太陽以外の星を回る個性豊かな惑星/身近な科学 pixta_34675286_S.jpg前の記事「正体不明!目にも見えない!宇宙を構成する"ダーク"なものって?/身近な科学(32)」はこちら。

 

多様で個性的な系外惑星(けいがいわくせい)。惑星を持つ恒星はたくさんある

太陽以外の恒星を回る惑星を系外惑星と呼びます。1995年にペガスス座の星で初めて発見されました。これを端緒(たんしょ)として、系外惑星は次々に発見されています。今では、太陽のような恒星が惑星を持つのは特別ではないと考えられるようになっています。

このように系外惑星がたくさん発見されるようになったのは、ひとえに観測技術の向上によるものです。1000度を超える灼熱環境、楕円の軌道...。太陽以外の星を回る個性豊かな惑星/身近な科学 p146.jpg

 

現在、2つの観測方法が有名です。1つは最初の系外惑星の観測に用いられたトランジット法です。これは、惑星が横切るときに地球から見える恒星の明るさが変化することを利用します。日食のときに太陽が暗くなる理屈を応用したのです。

もう1つは最近注目を浴びている直接観測法です。恒星からの光は惑星からの光に比べて圧倒的に強いのですが、恒星の光をコンピューターで除去することで、その周りだけを撮影し、惑星を観測する方法です。2008年に最初に観測に成功しました。

1000度を超える灼熱環境、楕円の軌道...。太陽以外の星を回る個性豊かな惑星/身近な科学 p147.jpg惑星といっても、系外惑星は多様で個性的です。表面温度が1000度を超える灼熱の惑星や、扁平な楕円を描きながら恒星を回る惑星など、太陽系のどの惑星にも似ていないものが数多くあります。

 

次の記事「太陽では何が燃えている? 膨大なエネルギーを放出する核融合反応/身近な科学(34)」はこちら。

 

 

涌井貞美(わくい さだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。著書は、『図解 身近な科学 信じられない本当の話』『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(以上KADOKAWA)、『Excelでわかるディープラーニング超入門』『ディープラーニングがわかる数学入門』(以上、技術評論社)、『「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)など多数。

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『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』

(涌井貞美/KADOKAWA)

動植物、天体から物理、統計学まで。知っておくべき科学の基本や、現代科学を読み解くのに必要な知識について、身近な例を挙げながらやさしく解説! わかりやすい図解(イラスト・写真)つきなので、学生から年配層まで、科学全般の知識が浅い読者でもとっつきやすく、「科学の教養」が身につけられる100項目を提供する内容です。

 

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この記事は書籍『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』からの抜粋です。

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