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「震度」と「マグニチュード」にはどんな違いがある?
地震が起こると発表される「震度」と「マグニチュード」。それぞれの指標は同じ地震を示しているのだが、その数値によって表される内容は大きく違っている。
まず「震度」とは、ある地点での揺れの大きさを示した数値である。そのため、地震の規模が大きくても、震源から遠い場所では震度が小さくなり、反対に、地震の規模が小さくても、震源から近い場所では震度が大きくなる。かつて日本では、震度0~7までの8階級で表されていたが、1996年から震度5と6がそれぞれ「弱」と「強」に分けられ、階級が10段階で表されるようになった。
対して、「マグニチュード(M)」とは、地震の規模の大きさを表す数値である。地震によって発生したエネルギーの大きさを指す数値ともいわれ、一つの地震について同じ数値しか存在しない。また、地震の規模は、地下にある断層が割れた面積と、ずれた大きさに比例していることから、マグニチュードの数値が1増えた場合、地震のエネルギーは31.6倍。2増えた場合は、31.6×31.6の約1000倍になる。
ちなみに、断層の長さと幅、ずれの大きさの比はほぼ一定している。そこで、大まかな目安として、M6は長さ約14キロメートルの断層、M8は約140キロメートルの断層がずれた地震に相当する。万が一、M12の地震が発生した場合は絶望的だ。ずれる断層の長さは1万4000キロメートルと、地球の直径の1万2800キロメートルを超えることから、地球は真っ二つに割れてしまう計算になる。
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『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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