夏のきものや浴衣からチュニックを作りませんか?普段着にもおしゃれ着としても活躍する動きやすいゆったりデザイン。身幅や袖幅をたっぷりとってあるので、暑い日も涼しく着られます。胸元もおしゃれポイント。えりぐりに緩くゴムを入れてギャザーを寄せ、ふんわり優しい表情に仕上げています。きものをほどかずに、丁寧にぬわれたもともとの形を生かしているので、作り方はとても簡単です。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
身頃も袖もゆったり。
きもの地の軽やかさも魅力です
素材は薄手のきもの地・絽(ろ)。経糸を絡ませて布目に等間隔の透かし目(すき間)を作ってあるので透け感があり、夏にぴったりです。コーディネートはシンプルに。百合の花の白とパンツの色を合わせています。
素材と着方でこんなに雰囲気が変わります
素材は気軽に洗濯ができる木綿の浴衣地。先ほど同じ形のチュニックですが、布の質感や色柄でイメージも変わって楽しいですね。着方もひと工夫。ウエストベルトを合わせ、シルエットに変化をつけました。
きものをほどかずに作れます
包まれるようなチュニックの身頃のゆとりは、きものの四角い身頃をそのまま使うことで生まれるもの。下の写真にあるように、きもののたっぷりとした袖もほどかずに利用します。
後ろ姿もすっきり
後ろ身頃はきものの後ろ身頃のまま。シンプルなので色柄が映えます。
風通しのいい袖
二の腕が隠れる袖丈。動きに合わせてしなやかに揺れてすてきです。
リフォームの流れは...?
まず素材を用意して...
きものを広げます。ここで使っている薄手の絽や木綿は針の通りがよく、ぬいやすい素材です。
袖下と裾をカット
きものの背ぬいや脇、袖付け部分はほどかずに生かします。丈は好みで変えましょう。
できあがり!
ぬうのは前中心、えりぐり、袖下、袖口、裾だけ。2枚のチュニックは同じ手順で作れます。