たんすにしまっているきものや帯は、思い出の詰まった大切なもの。でも、取り出してみたらしみや汚れが見つかって...。そんなときは、きれいなところだけを使ってリフォームをしませんか? 今回はウエディング小物作家の渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さんに、帯ときものの柄を生かして作る!「壁飾りの作り方」を教えてもらいました。
【前回】きものや帯をリフォームして作る「ランチョンマット」。ラミネート加工をして汚れを拭き取れる一枚に♪
帯1本で季節の模様替えを
等間隔に3枚並べて花を添えたら、春爛漫のコーナーになりました。秋には渋い色の帯で作り、紅葉した枝を生ける...。そんな楽しみ方もいいですね。
艶やかな帯の花柄を一枚の絵としてとらえて壁飾りにしました。
帯は厚みがあるので仕上がりもしっかり。
絹地の風合いとほのかな光沢も楽しめます。
作り方は簡単で、市販のキャンバスに貼るだけ。
部屋の雰囲気に合わせ、渋い柄や縞柄などお好みの帯で作ってみてください。
広く使える全通や六通の帯
帯全体に柄のあるものを全通、6割ほどに柄のあるものを六通といいます。壁飾りには、使える範囲の広いこれらのタイプがおすすめ。2枚仕立てで厚く扱いづらい帯は、表布だけを使うといいでしょう。
自由に並べて...
いくつか作っておくと、写真のように、壁のスペースに合わせて並べ方を変えて楽しめます。写真立てのように、壁に貼らずに立てかけるだけでも。
作り方
キャンバスに貼るだけ
土台は100円ショップにもある市販のキャンバス(F4サイズ=333×242mm)。これよりひとまわり大きく帯を裁って包みます。
裏側を向け、帯の端をキャンバスの枠に両面テープで貼ります。表の布にしわがよらないように伸ばしながら貼りましょう。
コーナーマットもおそろいで
帯の無地部分をマットに。サイドの裁ち端を裏側に折り返し、両面テープで留めるだけ。ひと針もぬわずにできました。
取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂