猫アレルギーの原因は「毛」ではなく「唾液」ってご存じですか?/家ねこ大全(29)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。

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Q.猫アレルギーの原因を知りたい

A.猫アレルギーの原因は毛ではなく唾液。オスのほうが引き起こしやすい


猫アレルギーは、猫の唾液に含まれるタンパク「Feld1」が原因で起こります。

猫アレルギーの原因が「毛」だと思っている獣医師も意外と多いのですが、原因は猫の「唾液」です。

猫が体を舐めて、その唾液が乾いて空気中に広がることでアレルギーが発生。

メスよりオス、またオスの中でも去勢をしていないほうが猫アレルギーを引き起こしやすいとされています。

好みが優先されると思いますが、猫アレルギーだけど猫を飼いたいという場合は、オリエンタルショートヘア、デヴォンレックス、サイベリアン、バリニーズなどアレルゲンが比較的少ない品種を選ぶ方法もあります。


Q.猫アレルギーでも猫を飼える?

A.猫のよだれをていねいにケアし症状の悪化を防ぎながら暮らす方法もあります


飼いはじめた後に飼い主さんに猫アレルギーが判明したり、猫アレルギーを発症してしまうことがあります。

かといって、愛猫を手放すわけにもいかず困ってしまいますよね。

アレルゲンがゼロになることはありませんが、次のように猫のケアをていねいに行うことで猫アレルギーの症状を軽減させることも可能です。

●毎日猫の体を拭く
水に濡らしてかたく絞ったタオルで毛についた唾液を拭きとり、アレルゲンの拡散を防ぎます。

●とくに長毛種は念入りに
こまめにブラッシングをして、体を拭きましょう。

●口腔内のチェック
口内炎だとよだれの量が増え、アレルゲンも増えます。口内炎の治療、歯石の除去など口腔内を清潔に。口のまわりのよだれもよく拭きます。

もちろん、空気清浄機を置いたり、こまめに掃除するのは基本中の基本です。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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