秋口から春まで長く楽しめる!きもの地で作る「ロング&ショートベスト」の魅力

舞台衣装作家の岡本孝子さんに「きもののリフォーム」について教えていただく、定期誌『毎日が発見』の人気連載。今回は、1枚のきものから作った「大胆なスリットのロング丈ベスト」と「ドレープが素敵なショート丈ベスト」の魅力をご紹介します。

きもの地を縦に長く使ったロング丈。
深いスリットがアクセント

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スリットは前と左右の3カ所。動きに合わせて開くので脚の窮屈さはありません。揺れた裾の表情の変化も魅力です。着用しているのは作者・岡本孝子さん。

秋口から春まで長く楽しめるベストを作りませんか? 絹のきもの地を使えば、ぜいたく感たっぷり。

シンプルな手持ちのTシャツやブラウス、ワンピースの上に羽織るだけで華やぎ、おしゃれが決まります。

袖がないので動きやすい上、気になる体形を程よくカバー。

背中が暖かく保てるのもうれしいところです。

ロング丈はプルオーバー、ショート丈は前ボタンで開け閉め。

着やすい形ですからきっと重宝します。

ボレロ風のショート丈。
ゆったり身幅のフリーサイズです

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肩の自然な落ち感がすてきなショート丈。左右の身頃は前後ひと続き。肩をぬい合わせることなく作れます。

きもの地を縦にぬい合わせて作ります

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ロング丈にショート丈を重ね着。同じきもの地で作れば、こんな着方も楽しめます。

きものをほどき、四角い布に戻してから作ります。

ロング丈は、前身頃と後ろ身頃を2枚ずつ縦にぬい合わせたもの。

ショート丈は、左右の身頃の間に背中に当たる布(後ろ身頃中心)をぬい足したもの。

シンプルな組み合わせの中におしゃれのポイントがたくさんあります。

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岡本さんが描いたラフデザイン画。

●ロング丈

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えり元が緩やかに立ち上がります
自然な立体感は、身頃上部のカーブから生まれたもの。えりを付けていないのに表情豊かです。

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前のスリットは深く大胆に
スリットが開くと、きもの地のまっすぐなラインが強調されて、全身をスマートに見せる効果も。

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後ろボタンで着脱もらく
ループに通したボタンは、後ろ姿のアクセントにもなります。袖ぐりもたっぷりの動きやすいデザインです。

●ショート丈

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背中のリボンでチャーミングに
ショート丈は後ろ身頃にリボンを付けました。その結び目と背中に生まれるドレープがきれいです。

【まとめ読み】『岡本さんのシンプルきものリフォーム』記事リスト

取材/飯田充代 撮影/木下大造 イラスト/小池百合

 

岡本孝子(おかもと・たかこ)さん

1937年、東京生まれ。文化服装学院デザイン科卒業。87年より劇団SCOT主宰の鈴木忠志さんとともに舞台衣装制作に携わる。現在もオペラなど多くの舞台衣装を作り続けている。

●作り方は『毎日が発見』9月号P102~107で詳しく解説しています。

この記事は『毎日が発見』2020年9月号に掲載の情報です。
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