中耳炎を遠ざける生活習慣&治療法
【生活習慣】
鼻を強くかみ過ぎない
鼻を強くかむと、耳管から鼻水に含まれる細菌などが中耳へ侵入しやすくなります。
耳かきのし過ぎに注意
外耳炎は耳かきのし過ぎが原因のことが多いため、「耳かきはしない」のが基本です。どうしても行いたい場合でも耳の穴から1cmまでを綿棒でやさしくケアするにとどめましょう。
免疫力キープ
風邪などで急性中耳炎になることがあるため、感染症予防が大切。体力も維持して免疫力のキープを。
気圧の変化に注意
気候や乗り物による気圧の変化で耳管が閉じ、耳詰まり感などがひどくなることがあるので注意しましょう。
その他に
聞こえにくくなった、耳が詰まった感じがするなど違和感があるときは早めに耳鼻咽喉科へ。
【治療法】
抗菌薬など
急性中耳炎は抗菌薬、滲出性中耳炎は気道の粘膜を調整する薬が症状に合わせて処方されます。
チューブや空気の治療
滲出性中耳炎では、中耳腔の換気のために、鼓膜のチューブ留置や鼻から空気を入れる治療を行います。
外科的治療
慢性中耳炎では鼓膜形成術や鼓室形成術、滲出性中耳炎では鼓膜の切開、真珠腫性中耳炎では真珠腫の摘出と溶けた骨の再建手術が行われます。
取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史