最近、テレビでアナウンサーが話すニュースやにぎやかなバラエティならまだしも、ドラマや映画だと大事なセリフを「えっ、今なんて言った?」と聞き逃してしまうこともしばしばの筆者。ボリュームを上げたいけれど、テレビの裏側は子どもの勉強部屋という間取り。加えて集合住宅のため、ご近所さんの迷惑にもなりかねないし...と耳をそばだてて聞くしかできない日々を送っていたところ、編集部から耳寄りな情報を入手。テレビの音量を上げずとも快適に聞こえるお手元ワイヤレステレビスピーカー、その名も「快テレ君」なる商品があるとのこと。しかも、大手音響メーカー・パイオニアで活躍していた"音のスペシャリスト集団"が開発したスピーカーということで、期待値も高まります。
そこで早速、「快テレ君」の気になる実力をリサーチ。どんな風に聞こえるの? 使い方は? 実際に体験させていただきながら、商品のこだわりについて、オトモア株式会社の代表取締役社長 百足敏治さんと技術部の小谷英之さんにお話をうかがいました。
【関連記事】40代で「左耳からのSOS」を見逃したことを後悔! ブロガー中道あんさんが「耳あな型集音器」を体験《レポートその1》【PR】
シニア世代の聞こえ方をサポートすることで家庭での音トラブルを解消したい
そもそも「快テレ君」を開発したきっかけは「家族みんなが一緒にテレビを楽しめるようにするため」と語るのは百足さん。
「家でテレビを見ているときのトラブルとしてよくあるのが、おじいちゃんやおばあちゃんのテレビを見る音が大きいということ。年を重ねると耳が聞こえづらくなるため、シニアの方の聞こえるレベルに合わせると、どうしても音量を上げ過ぎてしまうんですね。でもそうすると、他の家族にとってはうるさく感じてしまうもの。そこで、シニアの方の聞こえをサポートするスピーカーがあれば、音量を上げずとも家族みんなで楽しめるのではないかと思い、開発に至りました」
シニアの方をターゲットにしていた「快テレ君」ですが、実際に使用したご家庭からは、シニアだけでなく、「家族それぞれが様々なシーンで使える」との声も寄せられているとか。
「例えば、キッチンに置いて料理をしながらテレビの音を聞いたり、家族が寝静まった夜は、テレビのボリュームを下げて手元のスピーカーで音を出したりなど、いろいろな使い方ができると好評です」(百足さん)
「快テレ君」のラインナップは、コンパクトなお手元型と首かけタイプネックスピーカーの2種類。
「首かけタイプなら、家中どこでも移動しながらテレビの音を持ち歩けるため、例えば宅配便が来て応対している間も途切れなく聞くことができます。また、耳元でクリアに聞こえるため、掃除機をかけながらなど、騒音で聞こえにくい場面でも楽しめます」(百足さん)
コードレス電話機の技術を応用し、途切れないクリアな音を実現
「『快テレ君』の良さをわかってもらうには、実際に体感してもらうのが一番」とのことで、まずはお手元型のワイヤレステレビスピーカーを試してみると、音が非常にクリアで聞こえやすい! その秘密は「コードレス電話の無線技術を応用しているから」と話すのは技術部の小谷さん。
「よくあるワイヤレススピーカーは、Wi-FiやBluetoothなどで送受信していますが、それだと同じ電波を使用する他の機器と干渉してしまい、電波障害が起こりやすくなります。例えば電子レンジを使っていると音が途切れてしまったり、家の中の場所によってはWi-Fiが入りにくくて聞こえにくかったりもします。いっぽう『快テレ君』は音が途切れることなくクリアに聞こえます」(小谷さん)
また、ノイズを抑えて人の声を際立たせるという音声処理技術も応用。
「テレビなので、人の声だけでなく音楽にも特化した音声処理を施し、できるだけ良い音でクリアに聞こえるようにしました。さらにスピーカーの"はっきり"ボタンを押していただくと、人の声の帯域が強調され、より一層クリアに。ニュースやドラマのセリフなども聞き取りやすくなります」(小谷さん)
これならドラマの大事なセリフを聞き逃す問題も回避できそうです。