聴力ケア

「耳鳴り」は聴力低下のサインかも。「予防・改善の8つの方法」を耳鼻咽喉科教授の堤先生が解説

「耳鳴り」に悩まされている方や、経験がある方も多いのでないでしょうか? 実は耳鳴りは聴力低下のサインといえ、特に注意すべき症状もあるということなのです。今回は、東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科教授の堤 剛(つつみ・たけし)先生に、「耳鳴りの予防や改善のためにやってみたいこと」を教えていただきました。

この記事は雑誌『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報を再構成したものです。

予防をするなら

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●テレビの音量、スマートフォンのイヤホンの音量は控えめに
大きな音は聴覚細胞にダメージを与え、難聴や耳鳴りの原因になります。音は控えめに。聴力低下を感じたらまずは受診を。

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●生活習慣病(特に高血圧など血管の病気)に気を付ける
高血圧などにより内耳の末梢血管が詰まり血流が悪くなると、聴覚細胞の減少につながります。規則正しい食生活を心がけて。

●日頃から内耳を守る
加齢などで失われた聴覚細胞は、蘇ることはありません。日頃から大音量を控えるなど内耳を守る生活習慣が大切です。

●耳垢をためない
耳垢は自然に外に出て排出される仕組みです。イヤホンなどによる耳の汚れなどで、たまることがあるので注意しましょう。

<教えてくれた人>
東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科教授
堤 剛(つつみ・たけし)先生
1992年東京医科歯科大学卒。獨協医科大学越谷病院耳鼻咽喉科准教授、埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科准教授などを経て、2015年より現職。めまい平衡医学や聴覚医学、耳科手術などが専門領域。

この記事は『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報です。
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