「耳鳴り」に悩まされている方や、経験がある方も多いのでないでしょうか? 実は耳鳴りは聴力低下のサインといえ、特に注意すべき症状もあるということなのです。今回は、東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科教授の堤 剛(つつみ・たけし)先生に、「耳鳴りの予防や改善のためにやってみたいこと」を教えていただきました。
この記事は雑誌『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報を再構成したものです。
予防をするなら
●テレビの音量、スマートフォンのイヤホンの音量は控えめに
大きな音は聴覚細胞にダメージを与え、難聴や耳鳴りの原因になります。音は控えめに。聴力低下を感じたらまずは受診を。
●生活習慣病(特に高血圧など血管の病気)に気を付ける
高血圧などにより内耳の末梢血管が詰まり血流が悪くなると、聴覚細胞の減少につながります。規則正しい食生活を心がけて。
●日頃から内耳を守る
加齢などで失われた聴覚細胞は、蘇ることはありません。日頃から大音量を控えるなど内耳を守る生活習慣が大切です。
●耳垢をためない
耳垢は自然に外に出て排出される仕組みです。イヤホンなどによる耳の汚れなどで、たまることがあるので注意しましょう。