聴力ケア

「耳鳴り」は聴力低下のサインかも。「予防・改善の8つの方法」を耳鼻咽喉科教授の堤先生が解説

改善のためにやってみたいこと

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●補聴器を使用する
補聴器を適切に使用して音が聞こえるようになると、耳鳴りが治まるとの報告があります。音を正常にキャッチすることで耳鳴りが気にならなくなるようです。

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●音響療法TRT(耳鳴り順応療法)
耳に小型の機器を装着して耳鳴りよりもやや小さな音を出すことで、耳鳴りへの意識をそらす治療法。約5割の人は耳鳴りが改善したと報告されています。ただし自費診療。

●処方薬(医療用医薬品)
聴神経の興奮を抑えるための抗不安薬や、内耳の血流を良くするためのビタミン剤などが処方されるのが一般的です。

●漢方薬
八味地黄丸(はちみじおうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)など、耳鳴りに難聴が伴う、あるいはメニエール病のような病気が伴う場合で使い分けられています。

取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

<教えてくれた人>
東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科教授
堤 剛(つつみ・たけし)先生
1992年東京医科歯科大学卒。獨協医科大学越谷病院耳鼻咽喉科准教授、埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科准教授などを経て、2015年より現職。めまい平衡医学や聴覚医学、耳科手術などが専門領域。

この記事は『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報です。
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