加齢や運動不足もリスク!女性のがん死亡数1位「大腸がん」の予防法【専門医の斎藤豊先生が解説】

予防するための生活習慣

赤身肉や加工肉を摂り過ぎない

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牛・豚・羊などの赤身肉や、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉の摂り過ぎは、発症リスクを高めます。魚類や大豆製品、乳製品、野菜などもまんべんなく食べましょう。

塩分を摂り過ぎない

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塩漬けの魚(塩魚)や魚卵の摂り過ぎは、発症リスクを上げるとする報告があります。また、他のがんや心臓病にもつながります。塩分は1日7g未満を目安に摂りましょう。

飲酒はほどほどにする

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過度な飲酒は禁物。1日の飲酒量の目安はそれぞれ、ビール大瓶1本、日本酒1合、焼酎120ml 、ワイン200ml程度なら、発症リスクはそれほど高くならないことが分かっています。

適度な運動を心がける

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国内外の研究によると、体を動かす習慣は発症リスクを下げます。歩行など適度な運動を1日60分行いましょう。65歳以上は1日40分が目安。無理のない範囲でOKです。

主な治療法

内視鏡的治療
早期発見の大腸がんに適用。内視鏡を肛門から入れ、電気メスや、スネア(針金の輪)でがんを切除します。短期間の入院で済むことが多く、治療後の回復も早く、身体的負担が少なめ。

外科的手術
内視鏡的治療が難しい場合に適用する開腹手術。肛門近くの直腸がんの手術では、肛門を残す場合と、人工肛門(ストーマ)を作る場合など、部位やがんの進行度合いで方法が変わります。

腹腔鏡下手術
おなかに小さな穴を数カ所開け、腹腔鏡の付いた医療機器を挿入して行う手術。進化したロボット支援下手術も保険適用になっています。開腹手術よりも術後の回復が早いのが特徴です。

薬物治療
抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬など、さまざまな種類があります。がん細胞の持つ遺伝子によって薬を選択することで、より効果的な治療が行われています。

構成/岡田知子(BLOOM) 取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

 

国立がん研究センター 中央病院  内視鏡センター長・ 内視鏡科長
斎藤 豊(さいとう・ゆたか)先生

1992年、群馬大学医学部卒。三井記念病院消化器内科医員/医長、国立がんセンター中央病院内視鏡部医長などを経て、2012年より現職。大腸がん内視鏡手術の名医として、日本消化器内視鏡学会などの指導医も務める。

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