病気、ストレス、加齢でも起こる? 多種多様な「めまい」の正体/やさしい家庭の医学

pixta_24242862_S.jpg病気やけがをしたとき、それに関する用語(病名・症状など)の意味をそもそも知らなかった、なんてことはありませんか? また、時代の流れとともに「ADHD」「ノロウィルス」など新しい用語もどんどん現れています。

書籍『やさしい家庭の医学 早わかり事典』で、病気や健康分野の正しい知識を身につけ、いざというときに役立てましょう。

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内耳の異常などがもたらす平衡感覚の乱れ

「めまい」

●回転性・浮動性などの種類がある

「周囲がグルグル回っているように感じる」「自分自身がグルグル回っているように感じる」という自覚症状を持つのは「めまい」と呼ばれるものです。また、これらに伴い、音が聴きづらかったり、耳鳴りがするなどの症状も出ます。

一口にめまいといっても、さまざまな原因が重なることによって起こります。めまいは耳鼻咽喉科や内科のほか、脳神経外科や心療内科など、いろいろな診療科で受診することが可能ですが、それほど多くの要因があると考えられる症状なのでしょう。

めまいの症状には、先述の回転性のめまいのほか、まっすぐ歩けなかったり、足が地に着かずフワフワしているといった浮動性のめまい、立ちくらみをするようなめまいなど、さまざまな種類のものがあります。

浮動性のめまいの原因の多くは脳の病気によるものとされ、頭痛や顔面の麻痺(まひ)なども症状として見られる場合があります。

回転性のめまいの一つがメニエール病で、睡眠不足や過度のストレス、生活習慣の乱れなどによって起こるとされている病気です。内耳(ないじ)の異常が原因とされ、耳鳴りや難聴、吐き気などを伴います。

また、高齢者の場合は、年齢の経過とともに脳の処理能力も衰えてきますので、それが原因となって起こることもあります。

体は、若いときはバランスが保たれていますが、老化に伴い、目や筋肉、内耳(三半規管(さんはんきかん)などからの情報がうまく脳に伝えられなくなり、体のバランスが上手に取れなくなってくるわけです。

めまいの薬として、脳や内耳に多く血流を促すような薬が処方されるのは、そのことと関係があると思われます。もしも周囲の人が急にめまいを起こした場合は、衣服を緩(ゆる)めて楽な体勢を取らせることに努め、吐き気が伴う場合は吐瀉物(としゃぶつ)がのどに詰まらないよう、顔を横向きにしてあげることが重要です。

通常、めまいはしばらくすると治まる傾向にありますが、治りが遅い場合は、症状がある程度落ち着くのを待ってから病院へ連れていくのがよいでしょう。

 

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中原 英臣(なかはら・ひでおみ)

1945年、東京生まれ。医学博士。ニューヨーク科学アカデミー会員。東京慈恵会医科大学卒業。77 年から2 年間、アメリカ(セントルイス)のワシントン大学にてバイオ研究に取り組む。その後、山梨医科大学助教授、山野美容芸術短期大学教授を経て、現在、新渡戸文化短期大学学長、早稲田大学講師。おもな著書に『ウイルス感染から身を守る方法』(河出書房新社)、『こんな健康法はおやめなさい』(PHP 研究所)、『テレビじゃ言えない健康話のウソ』(文藝春秋)などがある。

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『やさしい家庭の医学 早わかり事典』
(中原英臣[監修]/KADOKAWA)


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この記事は書籍 『やさしい家庭の医学 早わかり事典』からの抜粋です

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