におう汗の原因は女性ホルモン?更年期に注意すべき汗事情

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夏場、どうしても気になる「汗」の悩み。ニオイや脇汗のシミなど汗に関する悩みは人それぞれですが、実は"更年期"の女性は特に注意しなければいけない"汗事情"があります。


更年期の女性が注意すべき汗の新事情

昨年5月放送の「あさイチ」(NHK)では、「汗」のニオイについて紹介されました。最近は"スメルハラスメント"といった言葉が登場するほど、ニオイに敏感な風潮があります。しかし、ニオイの専門家・五味常明先生は、実際に来院する患者の8割は、悩む必要がないニオイを気にしていると解説。「自分のニオイが他人に迷惑をかけている」「嫌われるんじゃないか」など人間関係を気にした結果、ニオイに敏感になりやすくなっているのです。

ただその一方で、女性ホルモンが減少する"更年期"の女性は要注意。汗を抑える働きのある女性ホルモンが減少すると、突然大量の汗をかくようになります。しかも発生するのは"におう汗"。ドッと大量にかく汗は、アンモニアなどの色々な成分が放出されるため、ニオイを発生させてしまうのです。もしかしたら気付かないうちに、ニオイを発生させているかもしれませんよ。

さらに司会者の井ノ原快彦さんは"スメルハラスメント"について言及。一般的に「ハラスメント」は相手を貶める気持ちがあってのもの。しかしニオイに関しては自分に悪気がなくても周りからは「ハラスメント」扱いされてしまいます。そのため、ニオイをハラスメントと捉える考え方自体がおかしいとスタジオでは物議を醸していました。

この議論に対して視聴者からも、「スメハラってクサイと言う側の事だと思う」「スメハラだとハラスメント扱いされてる方がハラスメントうけてるだろ」とスメハラに疑問を持つ声が多くあがりました。


正しいニオイ対策

とはいえ、ニオイ対策はしっかりしておきたいところですよね。暑い夏にニオイ対策としてよく使われるのが制汗剤。五味先生の話では、制汗剤を使っていいのは身体の中で"足"と"脇"の2箇所だけ。実は"制汗成分"が含まれている制汗剤は、汗腺に蓋をすることで汗を出しにくくしています。

制汗剤を体全体にかけてしまうと汗がかけなくなってしまい、最悪の場合熱中症を引き起こすことも。制汗成分を使用する場合は、脇から約10cm離してひと吹きする程度に留めましょう。汗のニオイが気になるからといって、制汗剤をかけすぎないように注意してくださいね。

ニオイの感じ方は人それぞれですが、どうしても自分のニオイには敏感になりがち。気にしすぎに注意しながら、正しいケアを心がけていきましょう。この機会に自分の汗事情と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。

文=藤江由美

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