足は体を支えている重要な部位。そのため、足にトラブルがあると全身に影響を及ぼしかねません。今回は、足のトラブルの原因と対策を見ていきましょう。
起きてすぐかかとに激痛が!?
昨年放送された「健康カプセル! ゲンキの時間」(TBS系)で取り上げられたのは、足に関するさまざまなトラブル。「足のクリニック表参道」で足に悩みを抱える男女4名を検診し、院長の桑原靖先生がさまざまな症状と対策を紹介してくれました。
ハイヒールをよく履くという1人目の女性が痛みを抱えていたのは足の裏。検査中に痛みの箇所が親指の付け根だと分かると、桑原先生は外反母趾が原因だと判断しました。外反母趾は親指の骨が内側に曲がるため、他の骨にも連鎖的に影響を及ぼしてしまいます。
また、女性は両足とも外反母趾でしたが、痛みは左足にしかあらわれていません。しかし先生は「右足の方が低くなっていて状態は悪い」と解説。実は右足の方が低いため、無意識に左足に体重をかけていたのです。女性のように、足が痛むからといってもう一方の足でかばうように歩くと、結果として両足が痛むことがあるので注意してください。
続いて検診を受けたのは、かかとが痛むという40代の男性。先生によればかかとが痛む人は割と多く、特に朝起きて1歩目を踏み出したときが1番痛いそう。これを聞いた男性が「まさしくおっしゃる通り」と驚きながら返すと、先生も「足底筋膜炎が疑われる」と診断しました。足底筋膜炎とは足の裏に張っている筋膜が炎症を起こし、小さな断裂を生んでかかとが痛む症状。ゲストの女子サッカー元日本代表・丸山桂里奈さんも「私も足の裏が痛むから足底筋膜炎なのかな」と分析していました。
足のトラブルを防ぐ靴選び
また、足のトラブルは靴が原因で起こることがあります。左のかかとにタコができていた女性は、高さ5センチのハイヒールがお気に入り。しかし先生は、かかとが上がるとつま先の設置面が減って負担が増すので、ヒールは4センチ以内がいいと指摘しました。さらに先生は「靴はかかとで履くもの」と続けます。
先生がおすすめした靴はスニーカー。かかとの骨はバランスが崩れやすく不安定なのですが、スニーカーはかかとと甲が守られています。ソールもしっかりしているので、足の負担を軽減するには最適。また、履くときは毎回紐を結び直すのがポイントです。足は時間が経つとむくんだり1日で形が変わるので、こまめに結び直してフィットさせましょう。
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歩くことは毎日行う動作なので、足が痛むと日常生活にも大きな影響が出てしまいますよね。歩くときの靴を変えるだけでも状態はよくなるので、自分の足に合ったスニーカーを探してみては?